1月28日から水銀混入ごみ停止していた品川清掃工場1号炉は、2月20日に再稼働したとのこと。
設備の清掃等の復旧費用は50万円を要し、23日間の停止である。
結局は、水銀を含むごみを収集車で運び込まれ、ごみバンカに入れられたら
誰が入れたのかも、原因物質の特定も、家庭ごみか、持込ごみかも突き止められず、、
どうしようもないということになる。こういう悪例がそのままマンネリ化してほしくない。
平成22年6月の足立清掃工場での水銀混入ごみによる焼却炉停止(復旧費用は約2億8千万円)以降、搬入物検査も定期的に実施することになって、外部委託を行っている。それでもこうして度々水銀ごみによる焼却炉の停止が繰り返される。今でも外部委託の搬入物検査は継続しているはず。委託費用は年間5千万円を超していたと思うが、、、搬入物検査があればこそ、この程度で済んでいるとみるのか、、搬入物検査を行ってもあまり効果がないとみるのか、どう考えるのが妥当なのか。搬入物検査で阻止できた不適物の内容など、搬入物検査の実施の効果、事業者や各区への指導内容など公表されていない。そういえば、大田清掃工場を見学したとき、不適物検査装置もあったな~
水俣条約関連で、水銀の大気排出、廃棄物処理施設も規制の対象になった。排出基準値や政省令等の整備はこれから。ま た、あらたな水銀使用は禁止となっても、これまでの水銀使用製品は廃棄物になって捨てられる一方である。水銀廃棄物の回収のシステムも、現状の自治体の ルールに従ってなどという中途半端なまとめとなっていたが、、、東京都も水銀廃棄物は埋立禁止を打ち出してほしいものだ。23区も、水銀含む廃棄物は危険 ごみとして回収システムを作ってほしい。
■品川清掃工場1号炉の再稼働について(2月20日)
品川清掃工場1号炉の再稼働について
水銀混入ごみの不適正搬入を原因として平成27年1月28日以降停止していました 品川清掃工場1号焼却炉は、下記のとおり再稼働しました。
記
1 再稼働完了時 平成27年2月20日(金)4時44分
2 点検等の作業内容
関連設備の汚染状況を調査し、以下設備の清掃を実施しました。
① 集じん設備
② 洗煙設備
③ 脱硝設備
3 復旧費用 50 万円(概算)
4 その他
2月20日 6時 の煙突入口水銀濃度は、0.01 mg /m ³ N (自己規制値 0 . 05 mg /m ³ N ) でした。
水銀混入ごみにより停止した焼却炉の復旧状況等
清掃工場名
焼却炉番号
停止日
復旧日
主な復旧作業内容
物的被害金額(概算)
千歳
1号炉
平成23年7月15日(金曜日)
平成23年7月23日(土曜日)
点検、清掃
約50万円
杉並
1号炉
平成23年9月9日(金曜日)
平成23年9月20日(火曜日)
点検、清掃
約50万円
板橋2号炉
平成24年3月28日(水曜日)
平成24年4月4日(水曜日)
点検、清掃
約50万円
目黒 2号炉平成24年5月27日(日曜日)
平成24年6月6日(水曜日)
点検、清掃
約100万円
千歳
1号炉
平成24年7月12日(木曜日)
平成24年7月21日(土曜日)
点検、清掃
約50万円
江戸川 2号炉平成25年9月18日(水曜日)
平成25年10月12日(土曜日)
点検、清掃
約350万円
光が丘 2号炉 平成26年2月10日(月曜日) 平成26年3月1日(土曜日) 点検、清掃 約300万円 中央 2号炉 平成26年2月8日(土曜日) 平成26年6月11日(水曜日) 点検、部品の交換、清掃 約1億9千6百万円 江戸川 2号炉 平成26年11月3日(月曜日) 平成26年12月13日(土曜日) 点検、清掃約100万円
品川 1号炉 平成27年1月28日(水曜日) 平成27年2月20日(金曜日) 点検、清掃 約50万円 「水銀混入ごみにより停止した焼却炉の復旧状況等(平成22年6月から平成23年3月)」へ ←合計2億9千万円関連(本ブログ)
■23区 またまた水銀混入ごみで焼却炉を停止(品川清掃工場1号炉)(2015年01月28日)