☆原子力規制委員会「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」より転載
原子力規制委員会 平成27年02月13日■福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定)
放射線量は下がったとはいえ、
確かに、マップを見ると、「毎時19μSv/h以上」の赤い部分は小さくはなっているが、
まだまだオレンジ(9.5μSv/h~19μSv/h)や黄色(3.8μSv/h~9.5μSv/h)黄緑、緑と、、、
「追加被ばく線量年間1ミリシーベルトの考え方」もいろいろあるのだろうが、
それがいつの間にか、年間の積算線量が20mシーベルト以下なら避難指示解除準備区域、そして解除へ、
とうてい元には戻らないのに、、、
行き場のない除染廃棄物、指定廃棄物
福島民報や産経ニュース「放射線量の低減進む 規制委、福島第1原発から80キロ圏のマップ公表」によると、『規制委員会は「放射性物質の半減期に伴う減少と、風雨による洗い流しで線量が下がった」と分析している。』とのこと。そうでしょう、セシウム134は半減期が2.1年ということなので徐々に減少したとしても、セシウム137の半減期は30.2年、、風雨による洗い流しで、下水汚泥や廃棄物の焼却灰への移行、そして、最大は、除染による移染なのだろう。十分とは言えなくとも、除染は進み、それらはあちこちに山積みになっている。福島を除く各県は、指定廃棄物の最終処分場は各県内に設置ということで、その候補地に苦慮している。福島県内も中間貯蔵などという名目であれ、すんなりとは進まない。
原発事故の放射能汚染を忘れないように、
それも、これも、いつの間にか、選定地を巡って、その地域と国との軋轢を引き起こしている。
放射性物質をばらまいた原発事故の責任などそっちのけで、、
これほどの被害があっても、だれも責任をとらないですむ国、すべて想定外の津波のせいと、、、
そして原発事業者は、当然のように再稼働を求め、国は、自画自賛の世界一安全な新規制基準とかの合格を与え、、
あげくは、他国への原発輸出まで、、本当に悲しい国である。
線量が下がっていくのは望ましいが、その裏にある様々な問題を一緒にとらえていかないと、、、、
原発事故避難民(自主避難も含む)の数が、県内避難者数:7万3077人(1月30日現在)、県外避難者数:4万5735人(1月15日現在)と、12万人を割って、県民の帰還につながっていると報道されているが、、それでもその現実が原発事故故のことと、常に再認識しないと、悲惨な原発事故が風化してしまう、
☆原子力規制委員会「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」より転載
☆原子力規制委員会「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング」より転載