水銀廃棄物適正処理検討専門委員会で審議されていた「水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策について」が環境大臣へ答申された。意見募集の結果が公開されている。この水銀に関する水俣条約関連の審議、中央環境審議会の、専門委員会、部会などで、3つに分かれて審議されていた。それらがすべて答申された。今後、環境省は、国会に、「水銀に関する水俣条約」の批准に向けての法案を提出するのだろう。共同通信配信のニュースを見ると、法律名は「水銀による環境の汚染の防止に関する法案」(仮称)となっている。
法律が制定されて、そのあとは、また、その政省令等の整備ということで、審議会に諮問されて、それぞれの部会等で、具体的な基準や規則などが検討されるのか、、、なにしろ「水銀製品の輸出や輸入禁止、水銀使用製品の製造原則禁止」、「水銀の大気への排出抑制」「水銀の処理処分」が、それぞれ分かれて審議されるので、大気への排出にしても、入口、出口、すべてトータルで考えないと、、、具体的な処理基準なども、どうなるのか、、、ともかく、欧米に比べればやっとという気もするが、、、水俣条約とまでしたからには、世界に誇れる水銀の廃棄物の対策を願う。
■環境省、水銀使用製品の製造禁止 水俣条約批准へ法案提出
水銀被害の防止を目指す「水銀に関する水俣条約」の批准に向け、環境省が今国会に提出する法案の概要が6日、同 省への取材で分かった。蛍光灯や電池など水銀使用製品の製造を原則禁止するほか、水銀が適正に保管されるようルールを定め、事業者に国への定期的な報告を 求める。
法律名は「水銀による環境の汚染の防止に関する法案」(仮称)。水銀の採掘や、水銀を使った金の採取を禁止する。
このほかに大気汚染防止法の一部を改正し、石炭火力発電所など大気への水銀排出量が多い施設に規制を導入、排出基準の順守を義務づける。
水俣条約は2013年に熊本市で開かれた外交会議で採択された。
2015/02/06 19:29 【共同通信】
環境省 平成27年2月9日発表 ■「水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策について」の中央環境審議会答申及び意見募集(パブリックコメント)の結果について(お知らせ)
水 銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策については、平成26年11月20日から12月29日まで行った意見募集(パブリックコメント)の結 果を踏まえ、本年2月6日に開催された中央環境審議会 循環型社会部会において審議の上、答申として取りまとめられました。
これを受け、同日付けで中央環境審議会会長から環境大臣へ答申がなされましたので、パブリックコメントの結果と併せてその内容についてお知らせします。
別添1 水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策について(答申) [PDF 779 KB]別添2 「水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策について(案)」に関する意見募集の結果について [PDF 965 KB]
3つの答申~
中央環境審議会 循環型社会部会 水銀廃棄物適正処理検討専門委員会
●水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀廃棄物対策について(答申) [PDF 779 KB] 平成27年2月6日答申
中央環境審議会 大気・騒音振動部会 水銀大気排出対策小委員会
●水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀の大気排出対策について(答申) [PDF 100 KB] 平成27年1月23日答申
産業構造審議会 製造産業分科会 化学物質政策小委員会制度構築WG
中央環境審議会 環境保健部会 水銀に関する水俣条約対応検討小委員会合同会合
●水銀に関する水俣条約を踏まえた今後の水銀対策について(第一次答申) [PDF 1.4 MB] 平成26年12月22日答申