☆幌延深地層研究センターHPより
■ 「核のゴミ」処理研究で初の実験始まる
NHK 2015/01/16
高レベルの放射性廃棄物を地下深くに埋めて処分する技術を研究している北海道幌延町にある幌延深地層研究センターで、廃棄物に見立てたヒーターを鋼鉄製の容器に入れ、熱や地下水で容器が損傷しないかどうかなど安全性を確認する国内で初めての実験が１５日から始まりました。
日本原子力研究開発機構、幌延深地層研究センターでは使用済みの核燃料から出る高レベルの放射性廃棄物を地下深くで安全に処分する技術を研究しています。
去年６月に地下３５０メートルのトンネルが完成し、１５日からヒーターを廃棄物に見立てて安全性を確認する国内で初めての実験が始まりました。
実 験では、およそ９５度の温度に設定したヒーターを高さ１メートル７０センチ、幅８０センチ、厚さ５センチの「オーバーパック」と呼ばれる鋼鉄製の容器に入 れたうえで特殊な粘土で覆い、今後５年程度、周辺の環境の変化を計測しながら容器が熱や地下水で損傷しないかどうかなどを調べます。
幌延深地層研究センターの清水和彦所長は「これまでの基礎的な調査からより実践的な段階に進みました。核のゴミ問題への対応は国が検討を進めていますが、処分技術を検証して支えていきたいと思います」と話していました。
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