■指定廃棄物:最終処分跡地の原状回復検討 有識者会議
毎日新聞 2014年12月22日
東京電力福島第1原発事故で出た指定廃棄物について環境省は22日、最終処分という方法以外に、濃度の低減を待って廃棄物を掘り出し、跡地を原状回復する可能性を検討する初めての有識者会議を開いた。
指定廃棄物は、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレル超の焼却灰や汚泥など。国は宮城▽群馬▽栃木▽茨城▽千葉−−の5県で最終処分 場を建設する計画だが、受け入れた自治体はない。処分場の調査候補地に選ばれた塩谷町が猛反対している栃木県の福田富一知事が11月、事態打開のために、 原状回復を検討するよう環境省に求めていた。 会議では、濃度の差に応じた処理方法や、監視を終える時期について今後話し合うことを確認した。委員からは「埋めた廃棄物を掘り起こす際の被ばく や漏えいなどのリスクも考えるべきだ」「掘り起こすかどうかを今決めるのではなく、将来世代が判断できる余地を残した方が良い」といった意見が出た。【阿 部周一】
■ 「原状回復」を継続で検討 環境省の有識者会議、福田知事の問題提起受け
下野新聞 2014/12/23
放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場問題で、環境省の指定廃棄物処分等有識者会議(座長・田中勝鳥取環境大サステイナビリティ研究所長)は22日、都 内で第7回会合を開き、放射性物質の濃度が十分に下がった場合の廃棄物再利用と、処分場の原状回復について検討を始めた。環境省が福田富一知事から問題提 起を受けたため。再利用が可能な濃度や廃棄物を掘り起こすリスクについて議論したが結論は出ず、継続して検討することを決めた。 ...
こうして、原状回復をも担保にして、最終処分場の選定するのだろうか?
なんというか、、、、必要性、とても難しいことではあるが、
●指定廃棄物処分等有識者会議
環境や地質等の様々な分野の有識者からなる会議を開催し、処分場の安全性や候補地選定のプロセス案について、科学的・技術的な観点から議論いただいています。
委 員 名 簿(五十音順、敬称略)平成26年12月現在
井口哲夫 名古屋大学大学院工学研究科教授
大迫政浩 独立行政法人国立環境研究所
資源循環・廃棄物研究センター長
木村英雄 独立行政法人日本原子力研究開発機構安全研究センター
環境影響評価研究グループ研究嘱託
座長 田中 勝 鳥取環境大学サステイナビリティ研究所所長
谷 和 夫 独立行政法人防災科学技術研究所減災実験研究領域
兵庫耐震工学研究センター研究員
中静 透 東北大学大学院生命科学研究科教授
西 垣 誠 岡山大学大学院環境生命科学研究科教授
丸 山 久 一 長岡技術科学大学名誉教授
米 田 稔 京都大学大学院工学研究科教授