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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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TBS「噂の東京マガジン」町をあげて断固大反対!住宅地の毒物処理 その後

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TBS「噂の東京マガジン」
■町をあげて断固大反対!住宅地の毒物処理 その後
2013年1月13日放送
http://www.tbs.co.jp/uwasa/genba/
高度経済成長期に、工場のトランスや蛍光灯器具の部品などに用いられていた化学物質「PCB」。
「PCB」は、化学的に安定で燃えにくく、電気を通さないなどの性質を有しているため様々な分野で広く使用されてきました。

ところが、今から約40年前の1972年、人の健康や生活環境に被害を与えるおそれがあるとしてPCBの製造が禁止になりました。
さらに2001年には、使用を終えた「PCB」を含む器具などは、無害化処理を行うまでは使用者が安全に保管することも法律で義務付けられました。
しかし、PCBの無害化処理を行える施設は少なく、多くのPCBはその処理が進まず全国で保管されています。

今回の番組では、千葉県の横芝光町でPCBが微量含まれた器具などの中間処理施設の営業運転の計画と、反対運動する住民の声などを取材しました。

PCB処理施設に反対する住民は、計画されている場所が住宅のすぐ横にある点を問題視しています。
さらに近くには、中学校や町役場・保育園などもあり、人が多く集まる場所でPCB処理施設を営業されると、大量のPCBが町内に運び込まれ、事故などの際に重大な環境被害が起こる事を懸念しているのです。

地元の横芝光町も、去年の12月15日「微量PCB廃棄物処理施設設置に反対する宣言」を行い
行政と反対住民が一体となり反対運動を行っています。

一方、微量PCBの処理施設の営業運転を計画している会社の社長は、「昨年6月実証実験を行っており、施設でPCBの処理が予定通り安全に行える事を確認している」といいます。さらに、「周辺の環境調査も行ったが、PCB濃度は環境基準に抵触せず周辺環境への影響も心配ない」と説明します。

お互い、一歩も引かない状況で業者は営業運転の手続きを進める考えなのです。

国でもPCB処理で大きな動きがありました。国の法律で2016年7月までにPCBの無害化処理の完了する事を定めていましたが、処理の遅れなどから、2027年3月まで処理期限を約10年延長することになりました。
しかし、処理期間の延長をすることで、保管中に「紛失」「漏洩」「火災」などの環境へのリスクは
確実に増えることになります。

微量PCBの処理施設での営業を進める会社の社長は「微量PCBをなくすためには、中間処理施設は必要」と話します。

今回の問題は、住宅地に隣接している場所でPCBの処理を行う事の是非を突き付けられた事案です。

今後どのような場所でPCB処理を行っていくか、その基準をしっかり国が定めなければ、微量PCBの処理は、全国で同じような問題に直面することになりかねません。
2027年3月までにはたしてPCBの処理は完了するのでしょうか。

(ディレクター 笹岡正之)




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