復旧工事完了後の熱分解ドラム
豊橋市「報道発表資料(20181228「ごみ処理非常事態宣言」を解除しました)」から
平成30年3月24日に故障した焼却炉1号炉(ガス化溶融炉)が復旧し、ごみ処理を再開したことにより、3基ある焼却炉がすべて正常な状態となりましたので、「ごみ処理非常事態宣言」は12月28日をもって解除とのプレスリリース。(11月12日に故障停止した2号炉のガス化溶融炉は、12月4日に運転再開)
中日新聞「焼却炉、全基が再稼働 豊橋市資源化センター、復旧費最大10億円によると、復旧工事費は1号炉が7億9920万円、2号炉が1400万円。仮埋め立てには4500万円かかり、今後の掘り起こしや焼却処理には3年間で8000~1億円が必要とみら、大部分は来年度の一般会計当初予算案に計上する方針。市長会見で「修理費用の負担については、メーカー側の過失があるとの見方を示し「しっかり話し合っていく」とした。」と、、、
ぴっかぴかの新品となった1号炉「熱分解ドラム」、それでも「劣化していたドラム本体は19メートル分」交換ということのようだ。加熱管全189本が溶け落ちすべて取り換え。熱分解で生じたガスを送りだすパイプ30メートルも交換したとなっている。
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150t/日 × 1基 ( 3号炉 ) 平成3年3月稼動 処理方式 全連続キルン式ガス化溶融炉 (1,2号炉)
全連続ストーカ式焼却炉 (3号炉)

ごみ熱分解・燃焼溶融施設つのポイント


熱分解ドラム




燃焼溶融炉
空気比1.2という少ない空気量で完全燃焼できるため、排ガスの持ち出す熱量が小さく、さらに高温・高圧(400℃、 40気圧)の蒸気条件により効率よく熱回収でき、高い発電効率が得られます。発電された電気は施設内で使用され、余った電気は電力会社へ売電します。また、発電以外にも、蒸気を温室や温水プールなどに利用します。
この燃焼溶融炉は、1,300℃の高温燃焼とごみの熱分解という点で、従来の焼却炉と大きく異なっております。空気比 1.2という少ない空気量により1,300℃の高温燃焼は可能となり、また、熱分解ドラムで使用される加熱空気は、燃焼溶融炉後部の高温空気加熱器で熱回収することによって熱循環サイクルを実現しています。
