今日、 江東区議会 清掃港湾・臨海部対策特別委員会で「 TRP(東京臨海リサイクルパワー株式会社)吸収合併に伴う東京都の対応について」という報告があった~(傍聴した)
8月1日、TRP及びJFE環境のプレスリリースで両者の合併を知ったときは驚いたが、、、
今どき、企業間の連携、提携、技術供与、買収、合併は多いのではあるが、、、
東京電力自体が、原発事故以降、さまざまな組織改編をしているので、、、その流れの一環なのか、
2017年には、JFE環境と東京電力フュエル&パワーは「再生可能エネルギーおよび自治体等インフラサービス分野」でも共同事業実施という報道もあったようなので、、単純に考えれば、エネルギー分野では電力会社の強みは大きいだろうし、廃棄物・リサイクル事業ではJFE環境は、より事業を拡大・強化するということなので、持ちつ持たれつなのか、、JFE環境が存続会社で、TRPは消滅会社、
また、東京電力フュエル & パワー株式会社(以下 、東京電力 FP ) の主に火力発電部門が、 平成 31 年 4 月 1 日に、 東京電力 FP と中部電力の出資会社である 株式会社 JERA (以下 、JERA ) に 統合する予定というので、いろいろ企業の組織も変わっていく、、、、
東京都としては、JFE環境とTRPの合併(2019年4月1日)に伴い、廃棄物処理法における許認可関係の手続き、微量PCB処理に係る環境保全協定「四者協定」の協定当事者の改正など必要となると、、また、事業者は、合併後、統合新会社としての微量PCBの認定申請をすることとなるなど、、今後の流れを説明していた、、、
区議会の委員会を傍聴していていつも思うのだが、、、江東地先の中防には、高濃度PCB処理のJESCOもあるし、微量PCB処理のTRPもあるので、なんだか委員の質問もごっちゃごっちゃになってしまうのだ。また、企業の合併に行政がどうこう言えることでもないのに、目的やTRPのメリットなど質問されても返答に困るだろうなとは思いはするが、、、
しかし、東京都の対応も、誤解をただすでもなく、なんだか納得いかなかったな、、スーパーエコタウンの捉え方も時代は替わり、担当者も昔のことは忘れていく、、石原都知事のあのスーパーエコタウン構想、東京圏におけるゴミゼロ型都市への再構築に向けてということで、中防と城南島に廃棄物処理施設の集中立地となったのだが、、、たんなる産廃施設の一般論で済む話しではない、、、
中国の輸入規制による廃プラスチック絡みの質問に関しても、東京都は、現状で、不法投棄や違法処理などということはないと楽観視した答弁であった。しかし、前日に、FNNシリーズ地球環境SOS「再生も焼却も“限界”プラごみの現状」という報道で、都内の処理施設はリサイクル施設も焼却施設も処理能力の限界を超えている。現に、焼却施設のTRPでは「今、入ってきている量の30%以上をお断りしていると思う」と、、また、処理業者も受け入れを制限せざるをえないという実態を流していたので、、、
行政としては、不法投棄や違法処理となってはじめて動くのでは遅すぎる。そうなるまえに、さまざまな実態を把握して、適切に指導すべきではないかとはらはらしながら傍聴していた。不法投棄や保管施設も満杯、事業者もどうしようもなくなってから、はじめて違法だと行政指導するのでは遅すぎる。それこそお役所仕事というものだろう、、、
JFE環境とTRPが合併しても、あの場所にある廃棄物処理施設が、環境保全や適切な運転管理を行うのは事業者の当然の責務であって、監督官庁の東京都も、しっかりと責任を持って監視してほしいとおもうが、どうなることか、、、
この先、TRPも名称がどう変わるかわからないが、「感染性医療廃棄物焼却炉で低濃度PCB廃棄物の処理」を検討となっているのでそちらの進展も気になっている~
素人の戯言ではあるが、、、
TRPとJFE環境の合併の話を聞いて、真っ先に思ったのは、、
TRPの産廃焼却炉は、荏原の流動床ガス化溶融炉である。
運転管理はTRPが行っていたようだが、法的な定期点検などはメーカーがやっていたのかな?
しかし、主体がJFE環境となると、それはあり得ないのだろうから、、JFE環境は、じっくりと荏原の溶融炉と向き合えると、そういうメリットも大きいのだろうか?などと、下衆の勘繰りか、、、、
関連(本ブログ)
■JFE環境株式会社と東京臨海リサイクルパワー株式会社は2019年4月1日に合併するようだ、、2018年08月01日
江東区議会 清掃港湾・臨海部対策特別委員会
案件表
1 日 時 平成30年12月7日(金)午前10時
2 場 所 江東区議会(全員協議会室)
3 報告事項
(1) TRP(東京臨海リサイクルパワー株式会社)吸収合併に伴う東京都の対応について
・資料1 TRP(東京臨海リサイクルパワー株式会社)吸収合併に伴う東京都の対応について
・参考1 スーパーエコタウン事業について(
・参考2 東京臨海リサイクルパワーとJFE環境の合併について
(2) 豊洲市場について
(3) 「清掃負担の公平」による負担の調整額について
※ 当日は報告事項(1)及び(2)について東京都職員の出席を予定しております。