久しぶりに傍聴した~
午前中の「PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会」に引き続き、同じ会場で、午後はJESCOの「PCB廃棄物処理事業検討委員会」、、委員の先生方、両委員会かねていらっしゃるかたも多く、,,お疲れのことだろう、、、、今回から高岡先生も処理事業検討委員会メンバーに、、、、
北九州PCB処理事業所の
北九州事業エリアの変圧器・コンデンサー等の処理状況(平成30年9月末時点)
変圧器類で99.8%、(豊田事業エリア分の車載トランスは100%)
コンデンサー類で98.2%、(東京事業エリア分は95.8%)
ということで、JESCOに登録されている事業者分はほぼ順調に終了する見込みのようだ。しかし、PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会でも報告された、保管していてもJESCOに処理の登録がされていないもの、保管や使用の届出のない事業者分などがあと半年足らずの完了期限までにどれくらいでてくるのか、、、
長期的な処理の見通しでは、長期的な処理の見通し策定のために処理対象量の把握調査に取り組んでいるということだ。その処理対象物の総数が確実に把握できなければ、決められた期間内で計画的に処理を終了させることも難しくなるのだろう。なにしろ、5か所のPCB処理事業所の日量の処理能力は決まっているのだから。また、PCB無害化処理の化学分解能力よりも、解体などの前処理工程に時間はかかるし、それらも処理能力はあるのだから。たいへんなことである~
処理困難物等の対策では、、
超大型変圧器及び搬出不可能変圧器、超大型保管容器及びタンク、密閉容器保管漏洩変圧器、その他の大型機器(浄油機等)、処理困難PCB油、コンクリート固化機器、プラント解体物その他、、と、、いろんな実例での説明があった。ほんとうに現場での機器の解体など、大変な作業である。
また、東京事業所でのリン含有の処理困難PCB油等のように、わざわざそれを処理するために、何年もかけて、処理計画、前処理実証設備、実証試験、実機施設の整備等を考えると、、、処理完了期限間際にそういう処理困難物がでてきた場合はどうするのかとおもわずにいられない、、
実は、おそらく大阪事業エリアでの処理該当となるであろう、カネカ高砂工業所の保管PCB廃棄物も気になっている。いわずと知れたカネカ高砂はPCBの製造事業者。その高砂工業所内に、大量の汚泥・固形物、電気機器、圧縮ドラムなど、またPCB高温熱分解処理施設を停止したときに保管したPCB廃棄物もある。またその焼却施設の解体廃棄物もあるようで、、、高濃度PCB、低濃度PCBと大量保管したままだ。で、具体的にそういう話もでてくるかと思ったが、、高粘度のPCB油とさらりとでてきた程度で、、、ちゃんと処理期限までにできるのだろうかと?、カネカ高砂はJESCOへの受入可能な前処理をするということで、その施設は平成30年11月稼働となっていたが、、、どうなることか、、、
処理対象量の把握調査が確実に成されなければ、計画的処理完了期限までに処理を終了させることはできないのだろうから、期限間際に処理困難物が大量にでてきてもパンクする、、どちらにしても大変なことである、、
ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業検討委員会
1 日 時:平成30年10月17日(水)13時30分~16時30分
2 場 所:AP新橋 A室
3 議 題:
(1)北九州事業エリアの変圧器・コンデンサー等の計画的処理完了期限に向けた状況とJESCOの取組について
(2)処理完了に向けた取組について
(3)長期的な処理の見通しについて
(4)処理困難物等の対策について
(5)解体撤去の検討状況について(北九州1期施設)
(6)その他
配付資料
資料1-1 北九州事業エリアの変圧器・コンデンサー等の処理等の状況と今後の取り組み
資料1-2 北九州事業エリアにおける変圧器・コンデンサー等に係るJESCOのこれまでの取組について
資料1-3 北九州事業地域の自治体による行政処分等の実施状況【環境省】
資料2 PCB廃棄物の早期処理に係るJESCOの取組について(北九州事業エリア以外)
資料3 長期的な処理の見通しの概要について
資料4 処理困難物処理促進に向けた検討の進捗について
資料5 解体撤去の検討状況について(北九州1期施設)
その他の資料:平成29年度ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業検討委員会議事要旨
久しぶりに、午前も午後もPCBの傍聴
以前もそういうことがあったな、、、