DAYS JAPAN 2018年7月号 特集 ラップで「チン」は日本だけ 体をむしばむ危険なプラスチック
「使い捨てプラスチックを止めるべき、深刻な理由」から
大量のプラスチックごみ問題、
「海ごみ」にとどまらず、中国のプラスチックごみなどの輸入規制も相まって、日々、さまざまなプラスチックに関する報道が流れている。世界の使い捨てプラスチック削減や禁止の取組は目を見張る。それに引き替え、大きく遅れを取っているのが、G7の海洋プラスチック憲章にも署名しなかった日本のやる気のなさである。国連環境計画の報告書で、「使い捨てプラスチック製品の廃棄量(14年)は中国が最多だが、人口1人当たりの廃棄量は米国、次いで日本、欧州連合(EU)が多い」ということで、、日本は危機感を持って取り組むべきことなのに、、、いまだに無料配布のプラレジ袋の規制すらできない、、、
先日、中国の廃棄物輸入制限が日本に与える影響はということで、古紙の輸出に関して古紙再生促進センターを訪ねたのだが、そのとき、古紙ネットの仲間に見せられたDAYS JAPAN 2018年7月号の記事にとても気になる記載が、、、、「日本人のビスフェノールS摂取量と尿中濃度が世界でダントツ」ということで、ビスフェノールAの代替物質として使用されているビスフェノールSも環境ホルモンであったという笑うに笑えない話し。レシートなど感熱紙は古紙の禁忌品ではあるが、ある特定の地域では、ミックスペーパーとして、回収品目にもなっているので、一緒に古紙回収することで、トイレットペーパーなどにもビスフェノールSが移行するのではないかなどという話をしてきた。
体をむしばむ危険なプラスチック
DAYS JAPAN 2018年7月号は特集 ラップで「チン」は日本だけ 体をむしばむ危険なプラスチック、ということで、プラスチック=ごみ問題のみならず、プラスチックそのものの危険性を、「使い捨てプラスチックを止めるべき、深刻な理由」としてまとめている~
ビスフェノールS =BPS
気になったのは、日本人のBPS摂取量や尿中濃度が、世界の中で突出しているという研究結果があり、「その理由として疑われているのは「ごみの焼却」で、日本国内のごみ焼却場の数は圧倒的に多く(1200以上)、アメリカ(約190)、ドイツ(約150)などと比べてもその差は歴然である。~」という部分、、、
しかし、「日本人のBPS摂取量や尿中濃度が、世界の中で突出」の理由として真っ先に「ごみの焼却」を取り上げるのは些かおかしい、、、
ダイオキシン類のように、ごみの焼却によるに燃焼過程などで非意図的に生成される化学物質であれば、大気中に放出され、最終的にはの食物連鎖が定説にはなっているが、、、ビスフェノールsの場合は、、、「使い捨てプラスチックを止めるべき、深刻な理由」の中にも、種々、プラスチック類の可塑剤が熱で溶け出る危険性を述べておられる。プラスチックの各種の化学物質は常温でも食品に移行するとも聞いたことがある。先ずは、真っ先に疑うべきは、食品容器などのプラスチックから溶け出て食品に移行したビスフェノールsの経口摂取ではないのか、、、などとおもうが~ もちろん、日本のごみ焼却大国は誰しも疑ってもいないし、それがよいとも全く思っていないのだが、、、
特集 ラップで「チン」は日本だけ 体をむしばむ危険なプラスチック
「使い捨てプラスチックを止めるべき、深刻な理由」 文/山田 豊文 杏林予防医学研究所 所長
(ごみ焼却に関する部分のみ抜粋)
そんな中、さらなる凶報は、日本人のBPS摂取量や尿中濃度が、世界の中で突出しているという研究結果である(19頁図1)。その理由として疑われているのは「ごみの焼却」で、日本国内のごみ焼却場の数は圧倒的に多く(1200以上)、アメリカ(約190)、ドイツ(約150)などと比べてもその差は歴然である。
日本は国土が狭く、ごみを埋立処分する土地の余裕がないことから、他国に比べて焼却への依存率が高いと考えられている。プラスチックごみなどを焼却すると、そこに含まれているBPSなどが大気中に放出され、最終的には海へと流れ込み、海洋生物の体内に取り込まれる。ここに、海産物をよく食べるという日本独特の食習慣も相まって、残念な結果をもたらしているのではないかと推測される。
詳細は、↓↓ A4ワイド判なので一分切れている
ビスフェノールAの代替物質として使用されているビスフェノールSも環境ホルモンだったという話し、
海外では、ビスフェノールフリーの表示まであるというのに、日本では、ビスフェノールAそのものですらポリカーボネイト問題にすり替えているし、、、
厚生労働省の「ビスフェノールAについてのQ&A」をみると日本の姿勢がよくわかる、ましてや企業の論理は安全性云々なので、、、
なにしろ、日本では、ダイオキシンも環境ホルモンも、「環境ホルモン空騒ぎ」等とされてしまって、過ぎたこと、なかったことのように忘れ去られているので、、、とはいえ、環境省は、いまでも毎年「化学物質の内分泌かく乱作用に関する公開セミナー」は開催しているようだが、、それだけではね、、
もう、20数年前になるのだろうか、my生協で環境の専門委員会で活動していた頃、環境省から、リユースプラスチックボトルの打診があったようで、それがこともあろうか、ポリカーボネイト容器で牛乳をということだった。もう、真っ先に委員会でも大反対をしたのだが、、、さすがに実証試験の話しにも進まなかった。その頃ですら、ビスフェノールAの環境ホルモンはいわれていたのに、、
「日本人のBPS摂取量や尿中濃度が、世界の中で突出」
理由として真っ先に「ごみの焼却」を取り上げるのはおかしいとはいえ、日本は、プラスチックを大々的に燃やしているわけだから、燃やせばいろんな化学物質も、捕集できないものは大気中に拡散されているのかもしれない、
なにしろ、食品容器のプラスチックであれ、ラップであれ、レンジで「チン」「熱湯OK」の国なので、廃棄物焼却施設の排ガス測定など限られた項目しかないので、全くわからない状態ではあるが、、、23区の清掃工場でも、塩ビモノマーやベンゾ(a)ピレンの測定はしているが、ビスフェノールAやましてやビスフェノールsまでは測定していない、、、
23区の場合も、大量のプラスチックを清掃工場で焼却している。
プラスチックが、不燃ごみから可燃ごみへの分別区分を変更する際、廃プラサーマル実証試験というのを清掃工場毎に、複数回、延べ何回実施したのか、 そのときの測定項目を、今も継続して実施している。詳しくは、23区清掃一組の「各工場の環境測定結果」
煙突排ガスとしては、各炉毎(基)年6回測定が「ばいじん」から「ばいじん中のカドミウム」までの7項目に、「アンモニア」「全水銀」「ふっ素」を加えた基本10項目、(全)基本項目にその他の項目を加えた全25項目は年に1回測定。
煙突排ガス 測定項目 基準値
ばいじん ←法律、都条例、自己規制値
硫黄酸化物 ←法律、自己規制値
窒素酸化物 ←法律、自己規制値
塩化水素 ←法律、自己規制値
一酸化炭素
ばいじん中の鉛 ←都条例
ばいじん中のカドミウム ←都条例
ばいじん中の亜鉛
ばいじん中のマンガン
二酸化窒素
アンモニア
アルデヒド
シアン
全炭化水素
塩化ビニルモノマー
フタル酸エステル
ポリ塩化ビフェニル
全水銀 ←法律、自己規制値
有機水銀
ふっ素 ←都条例
ベンゾ(a)ピレン
臭気排出強度 ←法律
塩素 ←都条例
ばいじん中のクロム ←都条例
ばいじん中の砒素
ダイオキシン類 ←年4回
日本企業サイトでは、ビスフェノールAですら安全だと~
ビスフェノールA安全性研究会
ニュース一覧
化学物質の内分泌かく乱作用
1960年代以降、世界各地での野生生物の観察結果から、環境中に存在している物質が生体内であたかもホルモンのように作用して内分泌系をかく乱することがあるのではないかと心配されるようになりました。平成8年には、海外の著書「奪われし未来」において指摘されたことをきっかけとして、化学物質による野生生物や人の生殖機能等への影響が疑われる多くの事例が取り上げられ、人に対しても同じような作用があるのではないかと懸念され大きな反響を呼び起こしました。
しかし、社会的関心が高いにも関わらず、科学的には未解明な点も多いため、環境省(平成10年当時は環境庁)は、平成10年に「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」を策定して調査研究に取組み、平成17年からはこれを改定した対応方針である「ExTEND 2005」に基づいて、各種の取組みを実施してきました。一方、近年、米国やEUにおいて化学物質の内分泌かく乱作用の評価を順次進める計画が動き出し、OECD(経済協力開発機構)でも加盟国の協力の下で内分泌かく乱化学物質の評価に関する検討が本格的に進められようとしています。
上記のような状況の中で、環境省では平成21年11月より、「化学物質の内分泌かく乱作用に関する検討会」等において、ExTEND2005におけるこれまでの取組状況をレビューするとともに、今後の進め方の方針の検討及び重点的に実施すべき課題の抽出を進め、平成22年7月に「化学物質の内分泌かく乱作用に関する今後の対応― EXTEND2010 ―」を取りまとめました。
環境省では、この新しい対応方針に基づき、化学物質の内分泌かく乱作用に関する各種取組みを推進しています。
環境省における取組み 信頼性評価及び試験の実施状況 EXTEND2016における取組み※環境省が過去に実施した取組み、及びこれらの概要については下記よりご覧ください。
EXTEND2010における取組み ExTEND2005における取組み SPEED'98における取組み SPEED'98~EXTEND2010の取組み概要 [PDF 242KB] その他の取組み その他の国内の取組み環境省以外の省庁、国内の団体等でも内分泌かく乱作用に関する取組みを行っています。このページでは関係する省庁や団体等を紹介しています。
国際的な取組み 世界保健機関(WHO) 経済協力開発機構(OECD) 国際連合(UN) 欧州 欧州委員会(EC) 欧州環境庁(EEA) 米国 対談・コラム化学物質の内分泌かく乱作用について、各分野の方々が解説しています。
用語集化学物質の内分泌かく乱作用に関連した用語について解説しています。
関連リンク集 ミレニアムプロジェクト(首相官邸)(リンク) WHO/IPCSホームページ(リンク) OECD 経済協力開発機構(リンク) 米国 環境保護庁(USEPA)(リンク) DEFRA 英国 環境・食糧・農村地域省(リンク)化学物質の環境リスク評価 第5巻
平成18年12月 環境リスク評価室
※冊子・電子ファイル(CD-R)でも配布しております(無料)。ご希望の方は直接お越し頂くか(要事前連絡)、着払いにて郵送(ゆうパックのみ)致します。下記FAXまで「化学物質の環境リスク評価(第○巻)希望」と明記の上、住所・氏名・TELをお送り下さい。
問い合わせ先:環境省環境保健部環境リスク評価室TEL:03-3581-3351(内線6345) FAX:03-3581-3578 目次 まえがき [PDF 101KB] 第1編 化学物質の環境リスク初期評価等(第5次とりまとめ) 化学物質の環境リスク初期評価等(第5次とりまとめ)の結果の概要 [PDF 277KB] 化学物質の環境リスク初期評価(I)化学物質の環境リスク初期評価ガイドライン(平成18年12月版) [PDF 532KB](II)化学物質の環境リスク初期評価(23物質)の結果[1] 2-アミノエタノール [PDF 501KB]
[2] アントラセン [PDF 402KB]
[3] 2,4-キシレノール [PDF 373KB]
[4] 2,6-キシレノール [PDF 423KB]
[5] グルタルアルデヒド [PDF 448KB]
[6] o-クレゾール [PDF 498KB]
[7] m-クレゾール [PDF 474KB]
[8] p-クレゾール [PDF 494KB]
[9] クロトンアルデヒド [PDF 409KB]
[10] p-クロロアニリン [PDF 450KB]
[11] 2,3-ジニトロトルエン [PDF 409KB]
[12] 2,4-ジニトロトルエン [PDF 469KB]
[13] 2,5-ジニトロトルエン [PDF 397KB]
[14] 2,6-ジニトロトルエン [PDF 435KB]
[15] 3,4-ジニトロトルエン [PDF 407KB]
[16] 3,5-ジニトロトルエン [PDF 410KB]
[17] ジフェニルアミン [PDF 432KB]
[18] 1,1,2-トリクロロエタン [PDF 451KB]
[19] m-トルイジン [PDF 381KB]
[20] p-トルイジン [PDF 432KB]
[21] ヒドロキノン [PDF 462KB]
[22] ベンゾ[a]ピレン [PDF 537KB]
[23] ポリ塩化ターフェニル [PDF 378KB](III)化学物質の生態リスク初期評価(6物質:追加実施分)の結果[1] 1-オクタノール [PDF 285KB]
[2] オクタブロモジフェニルエーテル [PDF 239KB]
[3] シス-1,2-ジクロロエチレン [PDF 54KB]
[4] デカブロモジフェニルエーテル [PDF 292KB]
[5] プロピザミド [PDF 297KB]
[6] ペンタクロロフェノール [PDF 313KB] 参考1 委員名簿 [PDF 123KB] 参考2 用語集等 [PDF 340KB] 第2編 化学物質の環境リスク評価関連の調査研究等 化学物質の生態影響試験(I)化学物質の生態影響試験の概要 [PDF 128KB](II)生態影響試験結果一覧 [PDF 182KB] 化学物質の健康影響に関する暫定的有害性評価(I)健康影響に関する暫定的有害性評価のための手順書 [PDF 137KB](II)化学物質の健康影響に関する暫定的有害性評価シート暫定的有害性評価結果一覧表 [PDF 101KB]
[1]アセトアミド [PDF 108KB]
[2]m-アミノフェノール [PDF 113KB]
[3]p-アミノフェノール [PDF 118KB]
[4]1-アミノ-2-メトキシ-5-メチルベンゼン [PDF 91KB]
[5]1-アリルオキシ-2,3-エポキシプロパン [PDF 120KB]
[6]2,2'-{イソプロピリデンビス[(2,6-ジブロモ-4,1-フェニレン)オキシ]}ジエタノール [PDF 78KB]
[7]イソプロピルベンゼン [PDF 119KB]
[8]イソホロン [PDF 121KB]
[9]N-エチルアニリン [PDF 95KB]
[10]1,1'-エチレン-2,2'-ビピリジニウム=ジブロミド [PDF 123KB]
[11]1,2-エポキシブタン [PDF 102KB]
[12]1-オクタノール [PDF 96KB]
[13]クロロジフルオロメタン [PDF 129KB]
[14]p-クロロトルエン [PDF 97KB]
[15]o-クロロニトロベンゼン [PDF 134KB]
[16]サリチルアルデヒド [PDF 94KB]
[17]2-(ジエチルアミノ)エタノール [PDF 138KB]
[18]N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド [PDF 122KB]
[19]ジクロロ酢酸 [PDF 136KB]
[20]2,3-ジクロロニトロベンゼン [PDF 84KB]
[21]2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 [PDF 135KB]
[22]ジシクロヘキシルアミン [PDF 103KB]
[23]ジシクロペンタジエン [PDF 126KB]
[24]ジチオりん酸O,O-ジエチル-S-(2-エチルチオエチル) [PDF 106KB]
[25]2-(ジ-n-ブチルアミノ)エタノール [PDF 104KB]
[26]2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール [PDF 119KB]
[27]2,3-ジメチルアニリン [PDF 97KB]
[28]3,4-ジメチルアニリン [PDF 100KB]
[29]3,5-ジメチルアニリン [PDF 98KB]
[30]N,N-ジメチルドデシルアミン=N-オキシド(アルキルジメチルアミンオキシドとして) [PDF 103KB]
[31]テトラヒドロフラン [PDF 144KB]
[32]トリエチルアミン [PDF 122KB]
[33]トリクロロ酢酸 [PDF 134KB]
[34]2,4,6-トリニトロトルエン [PDF 143KB]
[35]1,3,5-トリメチルベンゼン [PDF 117KB]
[36]o-ニトロトルエン [PDF 110KB]
[37]ビス(ジチオりん酸)S,S'-メチレン-O,O,O',O'-テトラエチル [PDF 103KB]
[38]フタル酸ジ-n-ヘプチル [PDF 112KB]
[39]2-ブトキシエタノール [PDF 126KB]
[40]1-プロパノール [PDF 129KB]
[41]2-プロパノール [PDF 139KB]
[42]ポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル [PDF 120KB]
[43]メタクリル酸2-エチルヘキシル [PDF 100KB]
[44]メタクリル酸2-(ジエチルアミノ)エチル [PDF 88KB]
[45]メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)エチル [PDF 113KB]
[46]メタクリル酸n-ブチル [PDF 111KB]
[47]メチルイソブチルケトン [PDF 138KB]
[48]メチルエチルケトン [PDF 145KB]
[49]3-メチルピリジン [PDF 100KB]
[50]リン酸トリス(ジメチルフェニル) [PDF 100KB]
○ 環境リスク初期評価実施物質一覧(第1巻~第5巻) [PDF 101KB]