018年05月30日
中国 南京市向けKompogas®技術を用いたメタン発酵槽を受注日立造船株式会社の100%子会社Hitachi Zosen Inova AG(スイス、CEO:ブルーノ・フレデリック・ボドゥアン、以下、HZI)は、このほど、中国南京市に建設される乾式バイオガスプラント用に、HZIのKompogas® 技術を用いたメタン発酵槽2基を受注しました。中国におけるHZIの発酵槽受注は昨年10月の重慶市に続き2件目です。
HZIの発酵槽を備えたバイオガスプラントでは、南京市内で収集された一般家庭ごみより選別された有機性廃棄物150トンをメタン発酵槽2基で処理し、年間750万Nm3のバイオガスを生成します。その後バイオガスは電力として使用されます。
中国当局による飲食店や家庭ごみ再資源化に関する規制強化を背景に、有機性廃棄物処理ニーズは中国において高まっており、HZIは今後も高品質の技術および製品を提供することでこれらの要望に応えていきます。
本件の概要
■Hitachi Zosen Inovaについて
HZIは、日立造船株式会社の100%子会社で、ごみ焼却発電プラント(以下、EfWプラント)の設計、建設、保守など、欧州のEfW事業においてトップクラスのシェアを有します。英国、アイルランド、ポーランドでのEfWプラント受注の他、コンポガス技術の資産買収、メンテナンス事業会社の買収、バイオガス精製技術等の取得、PtGメーカーの買収など、欧州を中心に事業を進めていましたが、トルコのEfWプラント受注をはじめ中東などの新市場にも展開を図っています。
■HZIのコンポガス技術「Kompogas®」について
乾式メタン発酵の代表的な手法の1つ。生ごみなど有機性廃棄物を嫌気性状態で、約55℃の温度に保ち、微生物の働きによりバイオガスを発生させます。処理後の残渣は堆肥として農業や園芸肥料に利用も可能です。なお、HZIの「Kompogas®」は世界30カ国以上の国々で商標登録されています。