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23区清掃一組 平成30年度一般会計予算の総額は719 億4,000 万円(前年度比△16 億1,500 万円)

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東京二十三区清掃一部事務組合ホームページで「平成29年度一般会計補正予算(第1号)及び平成30年度一般会計予算について予算書等」が公表されている。

平成30年度予算のあらまし」では、「主な特色項目」として例年よりも具体的にイラストや写真入りで説明が記載してあるのだが、、、

なんと、清掃事業国際協力の推進として
・インド・テランガナ州において、廃棄物焼却施設建設に向けた環境省のFS調査(事業化可能性調査)へ協力する。
・日本の民間企業によるインドネシアへの廃棄物発電施設の導入(建設及び運営)のため、環境省、経済産業省、自治体及び民間企業等による包括的な体制で実施されるプログラムに参加
・マレーシアでの廃棄物処理の課題に対し、東京都及び(公財)東京都環境公社と連携し、課題解決に向けて幅広い支援等

なんだかんだといっても、結局は、プラントメーカーと一緒になって、廃棄物の焼却施設の売り込みというか、後押しというか、そういうことなんだと、、焼却依存の日本の廃棄物行政、「東京モデル」だかなんだかわからないが、それらを海外に押しつけてもうまくいかないだろうに。その国にあった、その地域にあった廃棄物の処理システムをていねいに探ったのか、ざんねんだな、、

東京二十三区清掃一部事務組合 2018年2月27日

平成29年度一般会計補正予算(第1号)及び平成30年度一般会計予算について予算書等を掲載しました NEW

予算のあらまし

平成30年度予算のあらまし(PDF:808KB)

【掲載内容】

予算編成の基本方針 歳入歳出予算の概要 主な特色項目 施設整備事業一覧 財政調整基金と組合債の状況 ごみの流れ 特別区分担金納付額等

予算書及び予算説明書(PDF:1,564KB)

補正予算(第1号)予算書及び予算説明書

平成29年度一般会計補正予算(第1号)(PDF:677KB)

 

「平成30年度予算のあらまし」から主要項目を抜粋

2 歳入歳出予算の概要
 平成30 年度の一般会計予算の総額は、719 億4,000 万円となり、対前年度△16 億1,500 万円、2.2%の減となりました。内訳は、3 ページの表のとおりです。
 平成30 年度予算の歳出では、清掃工場の建設等に要する経費である「施設整備費」が、対前年度△19 億8,400 万円、10.6%の減となりました。これは、光が丘・目黒清掃工場建替工事や有明清掃工場の延命化工事が進捗する一方、杉並清掃工場の建替工事が平成29 年度で終了となり大きく減額となったことによるものです。
 一方、清掃工場等の維持管理及び運営に要する経費である「清掃費」は、主灰のセメント原料化の規模拡大や清掃工場の更なる予防保全の取組みとして、主要プラントであるボイラ設備水管部分の広範囲に渡る取替工事や発電機の精密点検を実施する一方、工場運転に必要な光熱水費や薬剤等を精査したことにより、対前年度△2,100 万円の減となりました。
 また、組合債の償還等に要する経費である「公債費」は、定時償還の進捗により、対前年度5 億3,700 万円、17.3%の増となりました。
 次に歳入では、「特別区分担金」が326 億5,000 万円で、対前年度△7億5,000 万円、2.2%の減となりました。これは、歳出予算規模が減となったことが要因で、また、経営計画に基づく平準化を反映しています。
 施設整備費に係る特定財源については、「循環型社会形成推進交付金」が対前年度△3 億8,700 万円の減となったものの、「二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金」が3 億3,400 万円の皆増、「組合債」が対前年度△41 億3,900 万円の減となりました。
 このほか、財政調整基金については、平成29 年度補正予算において、歳入の決算見込額、歳出の不用額などを精査の上、今後の特別区分担金の平準化に繋げるため70 億5,700 万円を積立て、平成30 年度末で370 億9,000 万円の残高見込みとなっています。
 平成30 年度の特別区分担金の区別納付額等については、13 ページに記載しています。

3 主な特色項目

● 《取組項目》焼却灰の資源化

【主灰のセメント原料化】  予算額  1,508,484千円

<目的・ねらい>
最終処分量の削減を図り、循環型社会づくりを進めるため、ごみ焼却主灰をセメント原料として活用する。
<事業内容>
平成30年度は、最終処分場の埋立処分量削減を推進するため、計画を前倒して実施予定量を30,000tとする(変更前計画では20,000tを予定)。また、新たに搬入するセメント工場へのルート及び処理作業の確認並びに船舶運搬量の拡大に向けた実証確認を行う。

【経費内訳】
◆実施予定量:30,000t 1,352,928千円
◆実証確認予定量:3,150t 155,556千円


● 《取組項目》清掃事業国際協力の推進

 【清掃事業国際協力】    予算額    3,436 千円

① 事業化調査協力(FS)
<目的・ねらい>
インド・テランガナ州において、廃棄物焼却施設建設に向けた環境省のFS調査(事業化可能性調査)へ協力する。

② 包括的協力プログラム
<目的・ねらい>
日本の民間企業によるインドネシアへの廃棄物発電施設の導入(建設及び運営)のため、環境省、経済産業省、自治体及び民間企業等による包括的な体制で実施されるプログラムに参加し、インドネシア等途上国を支援する。

③ 東京都及び(公財)東京都環境公社連携事業
<目的・ねらい>
日本の民間企業によるインドネシアへの廃棄物発電施設の導入(建設及び運営)のため、環境省、経済産業省、自治体及び民間企業等による包括的な体制で実施されるプログラムに参加し、インドネシア等途上国を支援する。


● 《取組項目》適正な維持管理の継続

【発電機、ボイラ設備の整備】  予算額   1,162,146 千円

<目的・ねらい>
清掃工場を安全で安定的に稼働していくため、基幹設備である発電機やボイラについて整備を行う。発電機やボイラの故障は工場の運用停止につながるため、そのような状況を防ぐために適切な予防保全を進めていく。

◆発電機更新工事対象工場  千歳(平成30年度~31年度)
◆オンライン絶縁診断装置の設置等対象工場  豊島・板橋・品川   経費:164,700千円

◆ボイラ補修対象工場  有明・墨田・北・新江東・豊島・中央・板橋・多摩川・品川・葛飾
◆ボイラ大規模補修対象工場  渋谷(平成29年度~31年度)   経費:997,446千円


● 《取組項目》計画的な施設整備の推進(建替え)

 【清掃工場の建替え】  予算額 11,576,009 千円

<目的・ねらい>
一般廃棄物処理基本計画に基づき、計画的に清掃工場の施設整備を行うことにより、将来にわたっ
て安全で安定的なごみ処理が可能となる。

<事業内容>
①光が丘清掃工場(3年目) 5,279,771千円(施設整備期間経費見込35,039,240千円)

②目黒清掃工場(2年目) 6,296,238千円(施設整備期間経費見込52,244,038千円)


● 《取組項目》計画的な施設整備の推進(延命化対策)

 【清掃工場の延命化】  予算額 2,226,254 千円

<目的・ねらい>
一般廃棄物処理基本計画に基づき、これまで定期点検補修工事期間に実施することが難しかった設備・機器及び建築物について、更新改修工事を行い、清掃工場を延命化する。

<事業内容>
①有明清掃工場(2年目) 2,226,254千円(施設整備期間経費見込4,301,787千円)



● 《取組項目》売電収入等の安定的確保

 【電力エネルギー売払収入】   予算額  9,415,181 千円

<目的・ねらい>
ごみ焼却により発生する熱エネルギーを発電や熱供給に有効利用し、それらを清掃工場の稼働に活用したうえで、余った電気を電気事業者へ売却することで、収入を確保する。

<事業内容>
工場建替え時に発電効率を高め、収入確保に努めるとともに、東京エコサービス㈱と連携した電力売却により、収益の増加を図る。

【収入内訳】
新江東外18清掃工場の余剰電力の売払収入94億1,500万円(対前年度11億400万円の増)
・杉並清掃工場の通年稼働による増3億5,000万円
・大田、練馬清掃工場の実績による増2億8,000万円
・江戸川、墨田、北清掃工場のFIT調達期間終了による減▲1億1,000万円
・その他実績に基づく設計単価の見直しによる増6億2,000万円

 

● 《取組項目》不適正搬入の防止

 【清掃工場不適正搬入防止啓発用映像の制作】予算額    2,549千円

<目的・ねらい>
23区と連携し、清掃工場不適正搬入防止啓発用映像を活用・周知することで、不適正搬入防止を図る。

<事業内容>
清掃工場の受入基準を満たさない不適正ごみを具体的に例示し、併せて受入れできない理由についても、区民等にわかりやすい映像を制作する。さらに、外国の方にも理解できるように、ナレーションに極力頼らずともイメージしやすい構成とする。
また、この啓発映像を清掃一組ホームページに掲載するとともに、各区の啓発事業にも活用できるよう、23区との連携を図っていく。

【作成映像概略】
タイトル「困っています清掃工場(仮称)」
清掃工場で処理できない不適正ごみを具体的に例示し、また、処理できない理由も説明することで、不適正ごみが清掃工場に与える影響とともに、ごみ処理について区民等に問題意識を持ってもらえるような内容とする。

 


予算書及び予算説明書」より気になった部分を抜粋

歳入
廃棄物処理手数料【管理課】 15,365,377千円
   「東京二十三区清掃一部事務組合廃棄物処理条例」に基づく廃棄物処理手数料収入
1 持込ごみ      15,054,915千円
2 管路収集ごみ     135,080千円 
3 産業廃棄物       175,382千円

循環型社会形成推進交付金  1,603,968千円
  清掃工場等廃棄物処理施設整備に係る国庫補助金収入
1 光が丘清掃工場 1,185,472千円
2 目黒清掃工場 402,935千円
3 江戸川清掃工場 9,568千円
4 北清掃工場 5,993千円

廃棄庫物処理施設モニタリング事業費補助金 11,428千円

指定廃棄物保管委託金 1,084千円

物品売払代金【管理課】 7,848千円

鉄屑等売り払い代金 399,727千円
溶融スラグ売払代金      10千円

 

 

 

平成30年度一般会計予算では~

平成30年度のエネルギー売払収入 9,559,900千円(平成29年度8,486,472千円)
1.電力エネルギー売払収入     9,415,181千円(平成29年度8,311,202千円)
2.熱エネルギー売払収入    144,719千円(平成29年度175,270千円)

【収入内訳】
新江東外18清掃工場の余剰電力の売払収入94億1,500万円(対前年度11億400万円の増)
・杉並清掃工場の通年稼働による増3億5,000万円
・大田、練馬清掃工場の実績による増2億8,000万円
・江戸川、墨田、北清掃工場のFIT調達期間終了による減▲1億1,000万円 ←FIT調達期間終了というのは???
・その他実績に基づく設計単価の見直しによる増6億2,000万円

見込み通りに電力収入が回復するだろうか?
平成28年度の売電収入の大きな落ち込みは、電力自由化による売電価格の変動が大きい要因と聞いた気がするが、、、


●総発電量と売電量、売電金額の推移

 

電気の話はほんとうにさっぱりからない、何度聞いても頭がごっちゃごっちゃで混乱する。

●江戸川、墨田、北清掃工場のFIT調達期間終了というのは、

2013年に聞いた「23区清掃工場の電力契約(売電・買電)について」の時に、

清掃一組の固定価格買取制度(FIT制度)移行の現状
①新設工場(建替工場)
 ・大田工場、練馬工場→設備認定申請済、認定取得後に特定契約締結予定
 ・杉並工場→仕様が固まり次第、設備認定申請予定
②既設工場15工場→設備認定申請中
③既設工場4工場(光が丘、大田、目黒、有明)→RPS制度継続

という話しだったのだが、、、

 

 


●東京二十三区清掃一部事務組合 平成30年度予算(歳 入) 合計71,940,000 千円


●東京二十三区清掃一部事務組合平成30年度予算(歳 出) 合計71,940,000 千円


●東京二十三区清掃一部事務組合 清掃費の推移


●東京二十三区清掃一部事務組合 当初予算総額と23区分担金


●特別区分担金納付額等 負担の公平調整後の平成30年度区別分担金実納付額


●東京二十三区清掃一部事務組合「一般会計予算」の「特別区分担金納付額」
負担の公平調整後 実納付額(単位:千円)




関連(本ブログ)
23区 「清掃負担の公平」による負担の調整額(平成30年度)について2017年10月13日

●「各区の負担の調整額」の確定額支払額推移

 

 


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