7月に都政新報の「北区ごみ船舶中継所/来年度末に休止へ/9割資源化で車両を抑制」を読んだときは、豊島、北、荒川、板橋、足立の「不燃ごみの9割資源化」があまり飲み込めなかったが、、、
「堀船船舶中継所」を利用する5区が、平成31年度までに不燃ごみの9割以上の資源化を実施する見通しがついたことから、「堀船船舶中継所」は平成30年度末で休止することが平成29年7月14日開催の特別区長会総会で報告されたようだ。(利用5区(北、豊島、板橋、荒川、足立)と中防に近い3区(江東、大田、品川)を加えた関係8区で検討会を行っていたようだ。)
足立区はすでに、不燃ごみのほぼ100%を資源化しているが、、プラスチック類が可燃ごみとなり、不燃ごみ自体が激減しているとはいえ、それでも、不燃ごみの9割資源化はそれ相応の取組が必要。北、豊島、板橋、荒川の今後の取り組みをしっかりと見届けよう、、、
できれば、不燃ごみだけでなく可燃ごみの資源化、減量にも力を入れてくれ、、
北、豊島、板橋、荒川、足立の5区は、ともに、プラスチック製容器包装を容リ法資源化ルートに載せていない5区である。
先月の都政新報で「墨田で食器リサイクル開始/各区がリサイクル品目拡充/資源化「手詰まり」感も」では、墨田区で陶磁器、中野区で陶器・金属・ガラス類の資源化を開始するという記事もあった。これはもう、、23区全域で不燃ごみあるいは粗大ごみも大々的に資源化するということであろう。足立区と江東区は不燃ごみはほぼゼロ。他区も追随で9割資源化などとなったら、、、
清掃一組の 不燃ごみ・粗大ごみ処理施設の施設整備計画(「新たな施設」建設計画)」は、規模の見直しが必要になるのでは?
不燃ごみ・粗大ごみ合計の年間処理量を17 万トンで推移とみて、新たな施設の処理能力は90トン/hとしている。
平成28年度の不燃ごみと粗大ごみの処理実績は
区収集のごみの収集量は「不燃ごみ」と「粗大ごみ」の搬入は109,717.58トン
不燃ごみ処理センター処理実績は中防不燃ごみ処理センターへ5 万2,032 t (76%)、京浜島不燃ごみ処理センターへ1 万6,626 t (24%)、合わせて6 万9,308 t 搬入。粗大ごみ破砕処理施設に7 万2,021 t 搬入 (不燃ごみと粗大ごみ合計の搬入量は140,679トン)こうしてみると27,302.99トンは持込ごみや産業廃棄物
参考
●不燃ごみ中継所は船堀、葛飾、新宿、三崎町
「堀船船舶中継所」は平成30年度末で休止予定
不燃ごみ中継所の再編(2009年当時)で、段階的に廃止した施設は三園、杉並、希望丘、東品川、芝浦、尾竹橋の6カ所

23区清掃一組「ごみれぽ23 2017」から
●清掃一組「不燃ごみ・粗大ごみ処理施設」の施設整備計画
現、清掃一組「一般廃棄物処理基本計画」では、不燃ごみ・粗大ごみの効率的で安定的な処理を行うために「新たな施設」を中防不燃ごみ処理センター第一プラントの跡地に建設予定。
新たな施設は平成33年度から建設計画、平成37年度から稼働予定(処理能力90トン/h)
東京二十三区清掃一部事務組合「一般廃棄物処理基本計画」P24
2 不燃ごみ・粗大ごみ処理施設の施設整備計画
(2)新たな施設の処理能力
将来のごみ量予測に基づき算出した不燃ごみ・粗大ごみ合計の年間処理量は、17 万トンで推移するとしています。このことから、新たな施設の処理能力は、以下のとおり90トン/hとします。
〈処理能力の算定〉
17万トン/年-2万トン/年(京浜島不燃ごみ処理センター処理量)=15万トン/年
15万トン/年÷295日(年間稼働日)÷6時間(1日の稼働時間) ≒90トン/h
23区の「不燃ごみ」「粗大ごみ」からのピックアップ回収は着実に増えている~
●23区 資源回収実績(ピックアップ回収) 区別
各区ともがんばっていますね、、、
練馬区が始めた頃は、,,そこまでするかと思ったものだが、、、
拠点回収を増やしても、ごみに出してしまう区民も多い
しかし、,みすみす焼却や埋め立てはしないという取り組み、
●資源回収実績(ピックアップ回収)品目別推移
23区の 「不燃ごみ」「粗大ごみ」は激減している~
廃プラサーマル以降は、各区のピックアップ回収などで確実の減少
3 不燃ごみ処理センター処理実績
平成28 年度は、中防不燃ごみ処理センターへ5 万2,032 t (76%)、京浜島不燃ごみ処理センターへ1 万6,626 t (24%)、合わせて6 万9,308 t 搬入され、選別等処理した後、6 万9,308 t の搬出を行った。
処理後の搬出の内訳は、5 万9,308 t を埋立、9,901 t を資源として売却、その他として327 t を焼却及び粗大ごみ破砕処理施設で破砕処理している。
●不燃ごみ処理センター処理量の推移
4 粗大ごみ破砕処理施設処理実績
平成28 年度は、粗大ごみ破砕処理施設に7 万2,021 t 搬入され、破砕等処理した後、9 万490 t の搬出を行った。
処理後の搬出の内訳は、3,640 t (4%)を埋立、7 万5,886 t (84%)を破砕ごみ処理施設及び清掃工場において焼却、1 万964 t (12%)を資源(鉄)として売却した等である。
破砕ごみ処理施設は平成28年4月より休止
●粗大ごみ破砕処理施設処理量の推移