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住民ら120人研修、焼却灰の処理学ぶ 亀田・新田の清掃センターで−−新潟 /新潟

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☆図は、新潟市「新田清掃センター焼却灰中の鉛・水銀の基準値超過について」より

■東日本大震災:住民ら120人研修、焼却灰の処理学ぶ 亀田・新田の清掃センターで−−新潟 /新潟
毎日新聞-2012/12/24
 東日本大震災で発生した岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却を延期している新潟市は24日、がれきを焼却予定だった亀田・新田両清掃センターの2カ所で、焼却灰の処理方法などについて学ぶ研修会を開いた。両清掃センターと焼却灰処分場周辺の住民ら計約120人が参加。専門家の話に耳を傾けた。
 両清掃センターでは焼却灰に基準を超える鉛や水銀が含まれていた。しかし、公表が遅れたため、住民の不安を招いた。
 これについて、篠田昭市長は「地域の方々の健康や環境に問題が無ければ情報を開示しない従来のやり方が不信感を招いた」と改めて謝罪。清掃センターの操業に伴い住民らと結んだ公害防止協定については、「情報開示について協定に盛り込むよう内容を見直していきたい」と言及した。
 清掃センターから鉛や水銀が基準値を超えて検出されたことについて市は見解を表明。「重金属の溶出を抑えるための薬剤を入れすぎたためではないか」などと説明した。
 質疑応答も行われ、住民からは「ごみ処分に対する取り組みがお粗末。市の隠蔽(いんぺい)体質が不信感を招いた」などと意見が寄せられた。【山本愛】

新潟市HP
廃棄物処理施設の維持管理
焼却灰処理に関する研修会について
亀田清掃センター飛灰処理物の水銀基準値超過について
新田清掃センター排ガス中の塩化水素濃度の公害防止協定値超過について
廃棄物処理施設の事故対応マニュアルについて
維持管理に関する情報
新田清掃センター飛灰処理物の総水銀基準値超過について
焼却灰処理に関する研修会について
 新潟市では、所管する亀田清掃センター及び新田清掃センターにおいて、処理飛灰の水銀や鉛の溶出量が基準値(※)を超えて検出されたことから、現在、その対策を検討しており、このたび廃棄物の専門家を招致して、基準値超過の原因や対策などについて、市議会議員や施設周辺住民の方も交えて研修会を開催しましたので、実施状況や研修会資料を掲載します。
※一般廃棄物の焼却施設から排出される処理飛灰については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」において、「特定管理一般廃棄物」とされており、処理飛灰から溶出する重金属の量が基準値以下でなければ、埋立処分できないこととなっております。
研修会配布資料
●都市ごみを焼却や溶融処理した際に発生するばいじん等の最終処分と環境影響の経路について(PDF:7,828KB)
講師資料(両センター開催で配布)
●新田清掃センター焼却灰中の鉛・水銀の基準値超過について(PDF:534KB)
新田清掃センターでの鉛・水銀基準値超過についての概要説明資料(新田清掃センター開催で配布)
●亀田清掃センター焼却灰中の水銀の基準値超過について(PDF:429KB)
亀田清掃センターでの水銀基準値超過についての概要説明資料(亀田清掃センター開催で配布)
●参考資料(PDF:208KB)
水銀や鉛を含む主な製品を示した参考資料(両センター開催で配布)


市議会議員や施設周辺住民を交えての「研修会」というのが、なんとも違和感がある。普通は、こういう場合は、基準値超過に至った経過説明や、原因や対策などの説明会を開催し、管理がうまくいかなかった謝罪の場となるのでは〜 ちょっと研修会という名目は責任回避的におもえる。先ずは、しっかりと研修すべきは、施設の管理責任者である、新潟市や清掃センターでしょう。ごみの分別や適正搬入の啓発も、情報開示のありかたも同様。もちろん、周辺住民がしっかりと研修するのもいいのだが、気になって、どんなものか研修会での配布資料を開いてみた。

新田清掃センターの件は新聞で報道されていたが、亀田清掃センターでも水銀超過があったようだ。研修資料をみると、新田清掃センターの焼却炉はバグフィルターが2つある。そういう焼却施設もあるのだと驚いた。鉛・水銀の溶出原因は、「薬剤添加量の過剰」により水銀の溶出が考えられるとなっている。灰溶融については、「施設稼働時から、主灰と飛灰一部を溶融していたが、灰溶融設備から出る溶融飛灰の測定を平成24年4月25日に行ったところ、セシウム合計で94ベクレル毎キログラムとなったため、主灰のみを溶融することとした。」となっていた。
亀田清掃センターの水銀超過の原因は「飛灰処理のセメント添加量が不足」となっている。
もちろん、もともとの原因は、ごみに鉛や水銀製品が搬入されるためである。だからといって、こういう「水銀や鉛を含む主な製品を示した参考資料」をみせて、市民向け研修会など開催すると、23区民だとどう反応するだろうか。やはり、「研修会」より「説明会」の方がしっくりする。と、どうでもいいことが気にかかってしまう。

昨年6月の「集塵装置の遮蔽板に穴」というのも新潟市の新津クリーンセンターだった。焼却施設の維持管理、重金属に化学物質、いろいろたいへんなことである。新潟市、災害廃棄物の支援どころではないのではないか、、、、

ここのところ、環境省の「がれき処理せず340億円を交付 環境省、14団体に復興予算」で、災害廃棄物の受け入れの検討をするだけでも循環型社会形成推進交付金の上乗せがあるというのだから、新田清掃センターは、竣工が平成24年3月なので、その候補になれたかなれなかったか、ギリギリのところ。今回の、災害廃棄物の広域処理の善し悪しは別として、自治体側に、純粋に支援の気持ちがあったとしても、環境省の交付金ばらまきのおかげで、億の単位の交付金目当てかもしれないと、猜疑心の塊で物事を見てしまう、嫌な性格になってしまった。


参考
新田清掃センター 新潟市西区笠木3644番地1
焼却施設 処理方式 ストーカ
処理能力 330t/24h(110t/24h×3炉)
灰溶融 電気抵抗式 36t/24h(18t/24h×2炉)
発電 7,800kw
竣工 平成24年3月
施工会社 JFEエンジニアリング(株)




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