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除染土、再利用実証試験へ 福島原発事故で環境省

佐賀新聞「除染土、再利用実証試験へ 福島原発事故で環境省」より


■ 除染土、再利用実証試験へ 福島原発事故で環境省

佐賀新聞 平成29年3月14日(火)
住民理解、ハードル高く

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除染で生じた土の再利用に向けた環境省の実証試験の準備作業。奥には除染土が詰まった黒い袋が積み重なっている=2月、福島県南相馬市小高区

除染で生じた土の再利用に向けた環境省の実証試験の準備作業。奥には除染土が詰まった黒い袋が積み重なっている=2月、福島県南相馬市小高区

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染で生じた土を全国の公共工事で再利用するため、環境省は4月にも除染土で盛り土を作って放射線量を測る実証試験を同県南相馬市で本格的に始める。安全性を確認した上で再利用につなげたい考えだが、再利用先の周辺住民の理解が得られるかどうかは見通せない。

 環境省は昨年6月、管理責任が明確で、長期間掘り返されることがない道路などの公共工事に限定し、放射性セシウム濃度が基準以下となった除染土を再利用する方針を決定。工事中の作業員や周辺住民の被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下となるよう、1キログラム当たり5千~8千ベクレル以下に設定した。

 さらに土やコンクリートで覆い工事終了後の住民の被ばく線量を年間0・01ミリシーベルト以下に抑える。

 昨年7月に避難指示が解除された同市小高区の「東部仮置き場」。柵で囲まれた広大な敷地に除染土が詰まった黒い袋が大量に積み重なっていた。その一角にある盛り土の予定地付近には重機が並び、「再生資材化プラント」では放射性物質の飛散を防ぐテントの建設作業が進んでいる。

 実証試験は、仮置き場に保管された平均値で1キログラム当たり2千ベクレル程度と推計される除染土約千立方メートルを使う。分別して品質調整した除染土を遮蔽(しゃへい)のため別の土で覆って盛り土を作る。放射線量や浸出水の放射性物質濃度を測り、風雨の影響がどの程度あるか調べる。

続きは~

 

 

 


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