原子力規制委員は、東京電力福島第1原発事故発生から5年7カ月後の昨年10月時点の原発半径80キロ圏の放射線量分布マップを公表した。比較可能な2011年11月時点のデータと比べると、放射線量は71%減少したとのこと~
河北新報 2017年2月14日
原子力規制委員会は13日、東京電力福島第1原発事故発生から5年7カ月後の昨年10月時点の原発半径80キロ圏の放射線量分布マップを公表した。比較可能な2011年11月時点のデータと比べると、放射線量は71%減少した。
規制委によると、原発から北西方向に広がっていた年間追加被ばく線量で100ミリシーベルトに相当する「毎時19マイクロシーベルト超」の地域は、事故直後から大きく減少。福島県北部から南西方向に延びていた0.5~1.9マイクロシーベルトの地域でも線量が下がっていた。一方で、測定した80キロ圏全体で、線量が0.1マイクロシーベルト以下の地域が拡大しているという。
規制委は、放射線検出器を搭載したヘリコプターを用いて地上から出る放射線量を測定。地表1メートルの空間線量に換算した。

福島県及びその近隣県における航空機モニタリングの測定結果について
平成 2 9 年 2 月 1 3 日( 月 ) 原子力規制委員会
1. 目的・内容
原子力規制委員会では、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の影響のあった地 域 における空間線量率の 変化を確認するため、発電所から 80km 圏内 及び 圏外 について継続的に航空機 によるモニタリングを実施している。 今般、福島県及びその近隣県における平成 2 8 年 11 月 18 日時点 ( 事故から約 6 8 か月後 ) の空間線量 率の分布マップを作成した。
2.方法
○ 調査対象 : 福島県、宮城県、岩手県南部、山形県東部、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県北部及び埼玉県東部における地表面から1m高さの空間線量率
○ 測定実施日 : 平成28年9月14日~11月18日
○ 使用航空機 : 民間ヘリコプターBell412、S76、Bell430
○ 測定高度 : 対地高度で約300m
○ 測定値 : 測定は1秒ごとに行い、1測定点の値(計数率(cps))は航空機下部の直径約600m(高度により変化)の円内を平均化したものである。
○ 空間線量率への換算 : 調査対象地域に設定したテストポイントにおいて、サーベイメータを用いて測定された地表面から1m高さの空間線量率(μSv/h)と、その上空で測定された計数率(cps)から換算係数を求め、各測定点の上空で測定した計数率から、この換算係数を用いて地表面から1m高さの空間線量率を求めている。
○ 調査実施機関 : 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
3. 結果
○ 平成28年11月18日時点(事故から約68か月後)の福島県及びその近隣県における地表面から1m高さの空間線量率の分布マップを別紙1に示す。本マップは、得られた値を調査の最終日である平成28年11月18日時点に補正している。
○ 平成28年10月15日時点(事故から約67か月後)の80km圏内における地表面から1m高さの空間線量率の分布マップを別紙2に示す。本マップは、得られた値を調査の最終日である平成28年10月15日時点に補正している。
以上
(参考)
○ 80km圏内における空間線量率の分布マップの推移を参考1に示す。
○ 以下のサイトにおいて関連する情報を提供している。
http://ramap.jaea.go.jp/map/放射線量等分布マップ拡大サイト
とはいえ、、、
福島県内は、まだまだ放射線量は高い、、、

全国の放射線モニタ結果をマップ形式で閲覧できます。
現在位置検索と地点の保存機能あり。
関連(本ブログ) 気になったので、リアルタイム測定から抜き出してみた~
■ 福島原発周辺の放射線量は~(2017年02月14日 20時現在) 2017年02月14日