JFEエンジニアリング株式会社「廃棄物発電施設の運転・管理にAI技術を導入」より転載
JFEエンジニアリングは、「廃棄物発電施設にAI(人工知能)を導入すると発表。施設の最適な操業と自動化・省力化を目的に、日本IBMが開発したAI技術「コグニティブテクノロジー」を導入する。既にシステムの有効性を確認済みで、17年度中の試験導入を目指す。」と日刊建設工業新聞社
現状の廃棄物の焼却施設、プラントの運転管理に経験豊富な運転員はどれくらいいるのだろうか?
近年の廃棄物処理は、、いかに効率よく発電するかの発電施設としての位置づけもおおきくなり、単にこれまでの経験に頼っていても役不足となるのだろうか。焼却施設の運転管理も、市町村は直営運転からプラントメーカーへの委託、民間委託などに移り変わり、人から人への技術の継承など大変なのだろうな~
高度な技術のデータ集積や解析は、まさにコンピュータの得意とすることではあろうが、自動運転に頼り切って何か大きな落とし穴がなければいいが、、、焼却処理の運転以前の問題として、入ってくる廃棄物は人海戦術で搬入物検査等をしているが、そういう部分で有害物質などの自動検知が可能にならないものか、、
昨年10月には、日立造船と23区清掃一組とで「杉並清掃工場ビッグデータ解析による最適運転管理システムの開発を開始」という発表もあったが、、
日刊建設工業新聞社 (会員登録) [2017年2月7日3面]
JFEエンジニアリングは6日、廃棄物発電施設にAI(人工知能)を導入すると発表した。施設の最適な操業と自動化・省力化を目的に、日本IBMが開発したAI技術「コグニティブテクノロジー」を導入する。既にシステムの有効性を確認済みで、17年度中の試験導入を目指す。
コグニティブテクノロジーは、テキストや音声、映像などの膨大な情報の中から必要な情報を抽出・分析し、それらの情報と経験から学習して、人間の意思決定や活動を支援するAI技術。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
~プラントの安定・安心な操業を強化~
2017年2月6日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:狩野久宣、本社:東京都千代田区)はこのたび、当社が運転を行う廃棄物発電施設に対し、AI※1 技術を活用しプラントの最適操業と自動化・省力化の推進等を目的として、日本アイ・ビー・エム株式会社のコグニティブテクノロジー※2を導入します。本テクノロジーの有効性の確認を終え、17年度中に廃棄物発電施設への試験導入を目指します。
当社はこれまで、廃棄物発電施設の効率的且つ、安心で安定的な運転を長期に維持するため、横浜本社内のリモートサービスセンターに設置されたJFEハイパーリモートⓇによる遠隔操業支援を行うとともに、そこで管理しているビッグデータの分析と有効な活用検討を行ってきました。
今後当社は、上記に加え最適な運転予測、経験豊富な運転員の知見など、あらゆるデータを蓄積し、本テクノロジーへの移転を行い、次のようなサービスを提供していきます。
1)プラントの運転データに、経験豊富な運転員の知見や設計ノウハウを組合せ、自動で最適な運転状態を維持します。
2)当社が有する運転やメンテナンスの技術、トラブル事例などの蓄積された情報から、最適な対応方法を導き出し、運転員に指示することで、これまで本社技術者や専門メーカに問い合わせていた対応を迅速化します。
なお、本テクノロジーはパソコンのほか、タブレット等のモバイル端末でも利用ができ、端末への入力や確認はキーボード操作に加えて口頭でも行えます。
当社は、日本アイ・ビー・エムのコグニティブテクノロジーの導入で国内のみならず、海外も含め、自動化・省力化による安心で安定な最適操業をよりいっそう強化してまいります。
※1 人工知能
※2 自然言語によるテキストや音声、映像などの膨大な非構造化データから学習し知見を導き出す技術
■横浜本社リモートサービスセンター
Clik here to view.

以上