■ ロシアで廃棄物発電システムの可能性調査を行う企業 NEDOが公募
環境ビジネスオンライン (登録) 2017年2月6日
NEDOは2月下旬から、ロシア連邦を構成するブリヤート共和国において、廃棄物発電システムの可能性調査を実施する企業を公募する予定だ。
公募する調査内容は下記の通り。
周辺状況(廃棄物処理に係る法令等の整備状況、廃棄物処理事業の実態等) 廃棄物処理計画(ロシア側の設備/運用投資計画の策定状況。ロシア中央政府からの資金や銀行融資の活用計画を含む) 実証事業中および実証事業終了後の実証設備の運用形態(設備保有者、オペレータ、メンテナンス体制等) 実証終了後のビジネスプランの策定状況を確認。上記の調査を実施後、ブリヤート共和国における最適な廃棄物処理システム技術を検討し、ロシア側関係者に報告・協議するまでが業務内容だ。
ロシアの人口集中地域では、都市廃棄物の埋め立て処分場が近隣地で確保できないなど、社会問題が深刻化している。そこで、都市廃棄物を適正に処分するとともに、処分の過程で発生するエネルギーを有効利用することが重要であると考えられている。
NEDOは、2016年12月6日に、ロシア連邦ブリヤート共和国との間で、廃棄物処理技術の普及拡大を目指した情報交換のための意向表明書に署名した。この意向表明では、NEDOはブリヤート共和国の廃棄物処理に適した具体的な技術について、事業の経済性等の評価を行い、最適な廃棄物処理システム技術をブリヤート共和国に提案することにしている。
ブリヤート共和国はモンゴルの北、バイカル湖を取り囲むように位置する国。
【参考】
NEDO - 「ロシア連邦における廃棄物発電システム実証事業に関する実証要件適合性等調査」に係る公募(予告)