■ 明野処分場異常検知 県事業団が控訴「施工業者の責任」問う
産経ニュース-2016/11/22
県環境整備事業団は21日、明野環境整備センター(明野処分場、北杜市明野町浅尾)の漏水検知システム異常検知に関して施工業者など4社を訴えた損害賠償訴訟で、8日の甲府地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。
控訴されたのは、同センターを施工した前田建設工業(東京都千代田区)、植野興業(甲州市塩山上於曽)、風間建設(笛吹市石和町市部)と、埋め立てや保護土敷設を行った鈴健興業(同市御坂町下黒駒)の4社。
同事業団は、同センターの漏水検知システムで平成22年と24年に計2回の異常検知が発生して施設閉鎖に及んだとして、4社に計約14億2899万円の損害賠償を求めて提訴した。
地裁判決は、22年の異常検知について鈴健の作業員が「誤って遮水シートを損傷させた」として、同社に約1億7428万円の支払いを命じた。一方、24年の異常検知での同社の責任と、前田など3社の施工ミスは認められなかった。
同事業団理事長の後藤斎知事は21日、「地裁判決は受け入れがたい。控訴審を通じて施工業者の責任などをしっかりと主張したい」とコメントした。