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(再)緊急署名!運転中の原発(川内原発2号機、伊方原発3号機)に強度不足の疑い/グリーンピース・ジャパン

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グリーンピース・ジャパンHP、メールマガジンより転載

締め切り迫る!
11月23日締め切り緊急署名

緊急署名「強度不足の原発 いますぐ検査を」に署名してくださりありがとうございます。グリーンピース・ジャパン、エネルギーチームの鈴木かずえです。


いま、川内原発のある鹿児島県に来ています。

“要請について、記事やテレビの報道にもなりました"
強度不足の疑いがある部品は、現在運転中の九州電力川内原発2号機、再稼働が予定されている1号機にも使われています。

立地県である鹿児島県からも、検査を求めて声をあげてもらうために、昨日・今日の2日間で、鹿児島県の原子力安全対策課、県議会議員、地元で市民活動をする方、メディアの方に会って、強度不足問題についてお話ししてきました。

私たちの県への要請について、地元の新聞やテレビが詳しく報道してくれました。(これまでに出ている報道はメールの一番下でご紹介します)

締め切り迫る!シェアをお願いします

原子力規制委員会は、九州電力など各電力会社が「問題なし」とした報告書が妥当かどうかを11月中に判断すると報道されています。

それまでに提出するために、署名の締め切りは23日。まだこの問題を知らない周りの方へ、この投稿やメールをシェアして、広めていただけませんか?

>>facebookで広める
>>twitterで広める
>>このメールを転送する

グリーンピース・ジャパン エネルギーチーム 鈴木かずえ
11月22日には、参議院議員会館で勉強会を開催します。36名先着順、と規模は小さいのですが、ご都合のつく方はぜひお越しください。くわしくはこちら

 

 

【これまでに出ている強度不足問題を伝える記事】

・Yahoo ニュース 2016年11月16日 5時22分配信 日本製鋼材の強度不足でフランスの原発停止中! 日本の原子力規制委は何をすべきか?
・東京新聞 2016年11月17日 朝刊 特報「『強度不足』揺れる仏原発 日本は本当に大丈夫?」(電子版)
・MBC南日本放送 2016年11月16日 動画あり「仏原発強度不足問題 環境団体が県に調査要請」

 

こんにちは。グリーンピース・ジャパン、エネルギーチームの鈴木かずえです。みなさんに、緊急署名のお願いでメールさせていただきました。

国内の原発に、強度不足の部品が使われている可能性があることが明らかになりました。問題の部品が使われているのは、壊れるとメルトダウンなど深刻な事故につながる、蒸気発生器や原子炉圧力容器などの重要な装置です。

いま稼動している川内原発2号機や伊方原発3号機でも、強度不足の部品が使われている可能性があります。いますぐ、停止して検査をする必要があります。

11月23日締め切り緊急署名

いますぐ検査を!署名する
フランスの原発で、強度が低い部品が使われていたことが発覚。その中には、日本鋳鍛鋼という日本のメーカーが製造した部品もありました。

日本でも、17基の原発で、このメーカーの部品を使用しています。

この事態を受けて、日本の電力会社が原子力規制委員会に提出した報告書では「問題なし」。しかし過去の検査記録の書面確認などにとどまり、フランスのように現物の改めての検査は行っていません。

原子力規制委員会は、これらの報告書が妥当かどうかを11月中に判断すると報道されています。

稼働中の川内原発2号機、伊方原発3号機、そして12月に再稼働が予定されている川内原発1号機でも、問題の部品を製造したメーカーの部品が使われています。

この3つの原発を優先に、いますぐ検査を実施するよう、原子力規制委員会に求める緊急署名が始まりました。締め切りは、11月23日。あなたの声を原子力規制委員会に届けます。

 

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原発事故を繰り返させない

緊急署名!強度不安の疑いのある川内原発・伊方原発、いますぐ検査を

日本の原発で、壊れれば過酷事故につながってしまう重要な設備に、強度不足が疑われる部品が使われていることが明らかになりました。*1

フランスでは、同じメーカーの部品(日本製)を使っている11基の原発が停止を命じられて検査する事態になっています。

この部品が使われているのは、原子炉圧力容器、蒸気発生器といった重要部分。どちらも壊れれば、メルトダウン(炉心溶融)などの過酷事故を引き起こす可能性があります。

原発を持つ電力会社11社の報告書*2 では、過去の検査記録などを調べて、すべて「問題なし」としています。

しかし、フランスでは、実際に改めて検査*3した結果、部品の強度不足が明らかになりました。問題があった原発ではさらなる詳細な調査を進めています。

いま、鹿児島では九州電力の川内原発2号機が運転中、12月上旬には1号機も再稼働が予定されています。愛媛では四国電力の伊方原発3号機が運転中です。優先すべきは、これらの運転を停止して、実際の検査を行うことです。

原子力規制委員会に強度不足が疑われる原発の検査を求めましょう。

署名提出先:原子力規制委員会 田中俊一委員長

 

要請文:強度不足の疑いがある部品を使用している原発について、下記のように原子力規制委員会に求めます。なお、強度不足の部品は原子力安全・保安院が規制を担っていた際にフランスに輸出されています。東京電力福島第一原発事故を引き起こす一端となった産業界寄りの同院の過ちを正していただけますようにお願いいたします。

運転中の川内原発2号機、伊方原発3号機については、即時停止して問題の部品の非破壊検査を行わせること 12月に再稼働が予定される川内原発1号機をはじめ、定期検査中の原発については、定期検査を延長して問題の部品の非破壊検査を行わせること 廃炉が決まった原発について、問題の部品の破壊検査を行わせること

 

*1 日本鋳鍛鋼株式会社がフランスの原発に供給した部材に、炭素の濃度を基準よりも高く含むものがありました。炭素濃度が高いと強度が低くなります。
*2 10/31までに原子力規制委員会に提出
*3 非破壊検査や破壊検査

 

 

日本メーカー部品問題でフランスの原発に停止命令ーー日本は? 投稿日 - 2016-11-02 16:02

こんにちは。エネルギーチームの鈴木かずえです。

フランスで、原発機器に強度不足というニュースご存知ですか?

原発が58基もある原発大国フランス。

そのフランスで欠陥のある部材が使われているとして、 12基が、検査のために再稼働できなかったり、動いているものに停止命令が出るなどの事態となっています。

仏トリカスタン原発欠陥部材が使われたトリカスタン原発(写真は過去の抗議行動)

欠陥のある部材は、原子炉圧力容器、蒸気発生器など。どちらも、壊れれば、メルトダウンなど過酷事故につながる可能性のある重要な機器。

原子炉圧力容器は、放射能でいっぱいの原子炉を格納してます。

容器といっても高さ20メートル以上。

放射能でいっぱいの原子炉を守る大事なとりでです。

蒸気発生器は原子炉からの熱で蒸気をつくる機械。原子炉を冷やす機能も担っています。

これも高さ20メートル以上ある大きな装置。

放射能に汚染された水やお湯が通る配管でいっぱいで、配管が壊れれば、放射能が漏れるばかりか原子炉が冷えなくなり、メルトダウンなどの過酷事故につながる可能性があります。

蒸気発生器(写真は、ベルギーのドール原発での蒸気発生器交換の様子。黒いのが蒸気発生器。人間と比べるとその大きさがわかります)

ことの発端は、2015年に、フランス北西部に建設中のフラマンビル原発3号機で、クルゾ社が製造した原子炉容器の部材に強度不足のものが見つかったこと。

そして、2016年6月、フランスの原子力規制機関が、フランス中の原発18基で強度不足の疑いがあると発表、そして、それらの原発に部材を供給していメーカーに日本の「日本鋳鍛鋼」があったから、さあ、大変。

 

問題の会社の部品は日本の原発にも

フランスの原発に供給した日本鋳鍛鋼の部材に、含まれる炭素の濃度が基準よりも多いもの(以下、過剰炭素)があったというのです。炭素濃度が高いと強度が低くなるそうです。

日本で「日本鋳鍛鋼」の部材を使った蒸気発生器を使っているのは、関西電力高浜3、4号機、九州電力川内2号機、北海道電力泊1,2号機、日本原子力発電敦賀2号機です。原子炉圧力容器に日本鋳鍛鋼の部材を使っている原発は、関西電力高浜2号機、関西電力大飯1、2号機、四国電力伊方2号機、九州電力玄海2、3、4号機、日本原子力発電敦賀2号機です。

さらに、フランスで問題があったのは「日本鋳鍛鋼」だけではありません。

フランスでは、「日本製鋼所」という別のメーカーからの供給を受けた原発もまた調査の対象となっています。このメーカーの部材も、日本の原発にも使用されています。

日本鋳鍛鋼と日本製鋼所から供給を受けている原発図:日本鋳鍛鋼、日本製鋼所から原子炉圧力容器、蒸気発生器の部材の供給をうけている原発

 

日本の原子力規制委員会の対応は…

しかしながら、この部材の作り方には溶かした材料(鋼材)を型に入れる方法(鋳造)や、その材料をさらに叩いて形づくる方法(鍛造)がありますが、日本では、このうち鍛造で作られたとされたものしか問題にしていないようです。

原子力規制委員会は、日本の電力会社に対し、フランスで問題があった機器の製造方法とメーカーの調査と、「鍛造鋼」が使われていた場合に、規格を満たしているかどうかの評価をして、10月31日までに報告することを求めています。

グリーンピース・ジャパンでは、ヨーロッパのグリーンピースとも連携して、この問題を調査しています。

 

今までにわかったこと

ーフランスの原発で、⽇本供給の蒸気発⽣器部材に欠陥

トリカスタン原発での検査でボトム・チャンネル・ヘッド(水室)からは、規定の0.22%を大幅に超える0.39%の過剰炭素が示された。

また、他の原発ではボトム・チャンネル・ヘッドだけでなく、チューブシート(管板)、頂部楕円形ドームでも過剰炭素の可能性がある。

 蒸気発生器図

ーフランスで、品質管理データの見落としか、不正確か、その両方があった 

規定を満たしていなかったということは、付随していたはずの品質管理データを見落としたか、それが不正確であったか、もしくはその両方である。

 ー日本の原発でも問題のある蒸気発生器部材が使われている可能性

⽇本鋳鍛鋼は同じよ うな蒸気発⽣器ボトム・チャンネル・ヘッド部材を⽇本の 関西電力⾼浜 3、4 号、九州電力川内 2 号、 日本原子力発電敦賀 2 号、北海道電力泊 1,2 号に供給した。フランスのものと同じような問題のある可能性は否定できない

川内原発2号機を止めて検査を

日本の原子力規制委員会は、今の段階で「今の時点で急を要するような ものはない」などと発言していますが、今すぐ、止めて検査が必要です。

フランスでは、疑いのある原発の定期点検を前倒しして調査を指示していますが、日本では、「日本鋳鍛鋼」製の原子炉圧力容器部材、蒸気発生器部材を使っている川内原発2号機がまだ動いています。

ここでも、原子力規制委員会の規制、世界最高レベルとは言えないのではないでしょうか。

グリーンピース、ひきつづき調査中!

40年を超える老朽原発でありながら再稼働させようとしている高浜原発2号機にも、「日本鋳鍛鋼」製の原子炉圧力部材が使われています。

グリーンピースでは、この問題についての調査レポートを作成しました。

ご参照ください。

 『日本の原子炉に導入された一次冷却系部材、炭素異常に関するレビュー』(日本語概要)

レポート概要表紙

 

そして、フランスではまだ検査が終わっていません。グリーンピースの調査もまだまだ続きます。

 

 緊急署名:「いますぐ検査を!」

原子力規制い委員会に、問題の部品が使われた原発を検査するように求める署名がスタートしました。現在稼働中の、川内原発2号機、伊方原発3号機、そして12月に再稼働が予定されている川内原発1号機を優先して、検査をすることを求めています。11月23日を締め切りとした緊急署名です。

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