毎日新聞「ごみ資源化、「灰溶融」18年度で停止方針 市議が批判「35億円施設まだ10年」 」によると、、
佐世保市西部クリーンセンターの灰溶融施設は2018年度末で停止する方針という。
焼却灰の溶融処理には、、運営費が嵩む、セメント原料化の方がコスト的に安上がりということなんだろう、
なにしろ、環境省も「焼却施設に附帯されている灰溶融固化設備の財産処分について」で、いまさらながらぬけぬけと『温室効果ガスの削減は、我が国の環境政策の最重点課題の一つであり、灰溶融固化設備の廃止による燃料等の削減により温室効果ガスの削減に寄与すること』と通知を出しているし、
会計検査院も「溶融固化施設の運営及び維持管理並びに溶融スラグの利用について」(交付金を受けた102溶融固化施設の検査結果)として、杜撰な施設運営に意見を出しているし、報道各社は「使える溶融炉、各地で停止=高コスト課題」などなどのニュースにもなったし、、、、、灰溶融施設は爆発事故や各種トラブルなどなどで稼働停止も相次いだ、
毎日新聞 2016年11月17日
佐世保市西部クリーンセンターの灰溶融施設について、市環境部は2018年度末で停止する方針を明らかにした。ごみ焼却後の灰を再資源化する施設として08年に建設したが、東日本大震災以降の燃料費高騰などから運営費がかさんでいるため、灰をセメントの原料として有料で引き取ってもらう割安な処理方法に転換する。市議からは「35億円かけて造って10年で解体とは、計画がずさんすぎる」などと責任を問う声が出ている。
環境部が15日、市議会都市整備委員会の協議会で説明した。...
責任問題云々となると、、、よくわからないが、
ともかく、、灰溶融施設導入の計画などは、環境省の交付金絡みもあるし、、
いろんな問題が絡んでいる、、責任問題云々は、環境省の廃棄物行政そのものをも問いたい、、、、
23区の場合、灰溶融処理7施設を、電力使用や稼働実績でふるい分けをして、経済性など諸々を評価して、2施設のみ存続施設として5施設を稼働停止(休止)とした。それら稼働停止となった施設は、稼働期間は10年足らずの施設が多いが、、、それでもそれら施設が稼働停止になってよかったとおもう。特に金食い虫の中防灰溶融施設、、、
佐世保市「35億円施設まだ10年」だが、23区の中防灰溶融施設の場合「183億7千5百万円施設が8年で稼働停止」
京都市の焼却灰溶融施設など、、試運転中のトラブルで引き渡しできずに双方が提訴(その後どうなったんだろう?)
23区の灰溶融施設
●板橋(平成14年11月竣工):住友重工電気式交流アーク式(180t/日)(平成27年度末で休止) ←約12年間の稼働
●足立(平成17年3月竣工):荏原電気式プラズマ式・トーチ(130t/日)(平成26年度末で休止) ←10年間の稼働
●品川(平成18年3月竣工):日立造船燃料式表面溶融式(固定型)(180t/日)(平成26年度末で休止) ←9年間の稼働
●中防(平成18年12月竣工):三菱重工電気式プラズマ式・黒鉛電極(400t/日)(平成25年度末で休止)建設費183億7千5百万円 ←8年間の稼働
●世田谷(平成20年3竣工):カワサキ電気式プラズマ式・トーチ(120t/日)(平成26年度末で休止) ←7年間の稼働
●多摩川(平成15年6月竣工):クボタ燃料式表面溶融式(回転型)(30t/日)平成28年度以降も稼働継続
●葛飾(平成18年12月竣工):タクマ電気式プラズマ式・黒鉛電極(110t/日)平成28年度以降も稼働継続
関連(本ブログ)
■ 23区清掃一組「今後の灰溶融処理の休止」 資料公開 2013年08月22日
■環境省【通知】焼却施設に附帯されている灰溶融固化設備の財産処分について(平成22年3月)2010年04月24日
■会計検査院、灰溶融施設、ガス化溶融施設について意見表示(交付金を受けた102溶融固化施設の検査結果)2014年09月30日
西部クリーンセンター (6)灰溶融施設
所在地
佐世保市下本山町2番1
処理能力
29t/24H×2炉
形式
電気式灰溶融炉(交流抵抗式)
竣工年月日
平成20年7月31日
施設の特徴この施設は、最終処分場をより長く使えるようにするために、焼却灰を高温で溶かして容積を小さくする施設です。溶かした灰は、スラグとメタルに変わり、再利用されます。
スラグ…ガラス状の固形物で、道路のアスファルト資材などに利用できます。 メタル…鉄や銅を含む金属の塊で、金属製品の原料などになります。 設備の紹介西部クリーンセンター(灰溶融施設)設備の紹介(PDF:394KB)をご覧ください。(別ウィンドウで開きます)