■ 豊洲問題、元市場長ら8人に責任 都が2次報告書
日本経済新聞 2016年11月1日
豊洲市場(東京・江東)の建物地下に土壌汚染対策の盛り土をしなかった問題で、東京都の小池百合子知事は1日に記者会見し、第2次内部検証報告書を公表した。地下空間が建設された時期は基本設計を始めた2010年11月から、実施設計が完了した13年2月までの幅で示した。当時の中央卸売市場長だった岡田至氏(退職)と中西充副知事のほか、建設を担当した新市場整備部長ら部長級6人の計8人を責任者とした。
小池知事は一連の期間の中でも、11年8月に開かれた部課長会議が「大きな影響を及ぼした」と指摘した。同会議で地下にモニタリング空間を設置する方針を確認しており「この会議で決めた方針で、(敷地全体に盛り土するという)都の方針に沿わない判断が行われた。ここが(盛り土をしない方針を決めた時期である)『いつ』と考えられる」と強調した。
一連の問題に関連した職員については「責任を明快にする」として、懲戒処分に関する手続きを速やかに進めるよう指示したことを明らかにした。都は今後、盛り土をしなかったことや事実に反して盛り土があると説明し続けたことが懲戒処分に当たるかを確かめる行政監察手続きを進める。
■ 元市場長ら懲戒処分へ 小池知事、豊洲問題で再検証
産経ニュース-2016年11月1日
豊洲市場(東京都江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、小池百合子知事は1日、2010年11月から12年5月に担当部局の中央卸売市場で部長級以上だった元市場長で現副知事の中西充氏ら8人が、実務上の決定者だとする新たな検証報告書を公表した。小池知事は「懲戒処分の手続きを速やかに進めるよう指示した」と述べ、幹部らの責任追及を急ぐ考えを示した。
報告書によると、都は専門家会議の提言を受け、2009年2月6日に新市場の整備方針として、敷地全体で盛り土を実施することを決定。しかし、11年8月に中央卸売市場の部課長会議で盛り土をしない方針を確認し、12年5月に最終的に確定されたと結論付けた。
■ 豊洲問題 新市場長らが業界に損失補償など説明
NHK 2016年11月1日
築地市場の移転先の豊洲市場をめぐる問題で、先月刷新された東京都の中央卸売市場の市場長ら幹部が市場業界の代表と面会し、移転延期に伴って発生して ...