■ 諏訪・板沢地区と交渉 最終処分場候補地
信濃毎日新聞-2016年10月4日
岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町でつくる湖周行政事務組合(組合長・今井竜五岡谷市長)が諏訪市内に建設予定の一般廃棄物最終処分場について、同市湖南の板沢地区を候補地として交渉を進めていることが3日、分かった。同組合は4日に開く議会全員協議会で経過などを報告する。
板沢区は市西部の山間地にあり、区加入世帯は7戸。
3市町は組合設立前の2011年3月、最終処分場を諏訪市内に建設する方針を発表。候補地選定や地元との合意形成に時間がかかり、岡谷市で今年12月に本格稼働する新ごみ焼却施設「諏訪湖周クリーンセンター」との同時稼働という予定がずれ込んでいた。
計画だと、最終処分場は屋根で覆った地面を掘り込み、周囲と底面を人工の地盤などで覆う「クローズド型」。容量は約3万立方メートル。処分場内に雨水を入れず、焼却灰を固める際などに使った処理水は回収して施設内で循環利用するか、下水道に流す。
同組合は7月、同センターの試運転を開始。今後30年間に出る焼却灰約6万立方メートルのうち半分を県外の民間7社・8施設に処理委託し、残りを最終処分場に埋め立てる計画だ。最終処分場完成までは、全量の処理を民間委託する。