☆グラフは清掃一組「事業概要(平成28年度)」より作成
清掃一組ホームページで、「事業概要(平成28年度)」がやっと公表された。
いつもは、、、7月下旬頃(昨年は6月)には公表されるが、、なぜだか今年は遅かった。
「事業概要」は、タイトルのとおり、清掃一組がとりおこなう事業の概要がまとめて書かれている。
取りあえず、事業概要のなかから「平成26年度 ごみ処理原価」を取り出した~
23区の廃棄物行政、
収集・運搬は各区の事業、中間処理は清掃一組での共同処理体制、ということで、23区の廃棄物処理の収集・運搬に係る経費は各区の扱いなので、全容はわか りにくい。毎年、清掃一組の「事業概要」で、23区の廃棄物処理経費部門別分析図が掲載されるので、その部分を抜粋した。
平成26年度の23区の廃棄物処理経費は約1,230億円
収集運搬 約661億円(53.72%)
処理処分 約569億円(46.28%)
ごみ処理原価は56,305円/トン
(収集運搬:36,133円/トン、処理処分:20,172円/トン)
☆23区 廃棄物処理経費の推移
平成26年度の処理経費総額は前年度より減少したが、ごみ量も減少しているので処理原価は若干上がった~
清掃一組の、可燃、不燃、粗大ごみ処理経費の内訳推移
☆23区ごみ処理量とごみ処理原価の推移
※ごみ処理量は持込みごみ含む
事業概要(平成28年版)(抜粋)
第2章 廃棄物処理原価〈総務部企画室〉
1 廃棄物処理原価
廃棄物処理原価は、廃棄物処理に要する経費から単位当たりの処理経費( ごみ、し尿について1 トン当たり) を算定するものである。
廃棄物処理に要する経費は、大きく「ごみ」と「し尿」に分類され、更に、処理過程に応じて「収集運搬部門」と「処理処分部門」とに細分化している。
2 3 区における清掃事業は、収集運搬を各区が、可燃ごみ、不燃ごみ等の中間処理及びし尿の下水道投入を清掃一組が実施し、最終処分は東京都が設置・管理する最終処分場を使用して行われていることから、処理経費も各実施主体がそれぞれ算定している。
なお、この廃棄物処理原価は、ごみの処理手数料を決定する際の基礎資料としている。
2 対象となる経費(処理処分部門)
人件費:報酬・給料・職員手当( 退職手当を除く)・共済費等職員の人件費
物件費:ごみを中間処理及び最終処分するための需用費・役務費・委託料・使用料・工事請負費( 減価償却分除く) など。
減価償却費:耐用年数により平準化すべき建物や工作物等について、取得価格から減価償却費を計上したもの。
※ 建替え等により既存施設を廃止した場合には、残存価値分を一括償却する。
償還利子:施設整備に伴う発行債の利子分
歳入:上記4 項目の合計から差し引くもの。売電や有価物売払収入、減価償却の対象に係るものではない国庫支出金など。
3 対象となる廃棄物量(処理処分部門)
原価計算上、対象となる廃棄物量は、清掃一組施設に当初搬入されたごみ量で、施設間での移動分( 例: 粗大ごみ破砕処理施設で破砕処理後、可燃分を清掃工場で焼却処理する場合等) は除く。
また、廃棄物量には、一般廃棄物のほか一部の産業廃棄物を含み、災害廃棄物を除く。
4 原価計算表
平成25年度 ごみ処理原価(処理処分部門)
特に目新しいことは書いてないように思うが、
とりあえず~
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いつも思うのだが、、、
清掃一組は、単年度のごみ処理計画(実施計画)の公表は、この「事業概要」ででてくるだけ?
もしかしたら見落としているのかもしれないが、、、
本来は、年度初めに、一般廃棄物処理計画(実施計画)だけでも先に公表すべきだと思うが~
平成27年度のごみ処理実績と、平成28年度のごみ処理計画を比較すると
区収集ごみは増えて、持込ごみは減るという計画???
23区、どこの区も頑張ってごみ減量に力を入れているのに、清掃一組では区収集ごみは増えるとみている!!
平成27年度は、26年度よりも区収集は減って、持込ごみは増えている。
計画はあくまでも計画だろうが、、、
「事業概要(平成28年度)」に、、平成27年度の売電収入の速報値が出ていたのでグラフを更新
平成27年度速報値は
発電総量は1,173,457千kW h、
売電は660,858千kW h
売電収入金額は11,765,756千円 (約117億円)
「事業概要(平成28年度)」流し読み~
とりあえず、、、
平成26年度の23区の廃棄物処理経費は約1,230億円
収集運搬 約661億円(53.72%)
処理処分 約569億円(46.28%)
ごみ処理原価は56,305円/トン
(収集運搬:36,133円/トン、処理処分:20,172円/トン)
23区清掃工場の搬入手数料
平成25年10月に改定されて、14.5円/Kgから15.5円/Kgになったものの、処理原価は20円/Kgを若干超えている。これ以上の乖離は埋まら ないのか、もう少しは値上げして、資源化可能な紙類などは、資源化ルートに持ち込めば、焼却よりも安くなる仕組みが必要。そういうインセンティブを 働かせて、事業系ごみの削減をしてほしいものだが~ 処理原価も、、ごみが減少すれば単価も下がるならいいが、基本的な設備にかかるお金はあまり変わらな いので、逆に単価は上がる傾向にあるから,,単純に原価との乖離だけをみていても始まらないかも、、、、
徐々に、乖離は埋まってきたとはいえ、まだまだ~
平成25年10月改定、事業系一般廃棄物処理手数料
改定料金 36.5円/kg(改定前32.5円/kg)←区収集の事業系ごみ(有料シール)
清掃工場に直接持ち込む「持込ごみ」
改定料金 15.5円/kg(改定前14.5円/kg)←原価は20.7円/Kg
処理原価の内訳(平成16年度~22年度)、
清掃一組のホームページ、事業概要で確認しようと思ったら、古い年度の事業概要はすべてリンク切れとなっていた。
ということで、グラフは中途半端、後日、調べられたらグラフを更新する予定
(区政会館までいって調べてきた,2015/03/18)
☆グラフは、23区「廃棄物処理手数料の改定」、清掃一組「事業年報」、「事業概要」などから作成