産経ニュース「原発の町、受け入れを決断「恩恵を受けた責任」」から
■ 【「核のごみ」への責務(2)】 原発の町、受け入れを決断「恩恵を受けた責任」
産経ニュース 2016年9月15日
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「私たちは原発の使用済み燃料の最終処分場を受け入れる」
フィンランドの首都ヘルシンキから北西約250キロにあるオルキルオト 島。この島を抱えるエウラヨキの町議会がこう表明したのは、2000年1月24日だった。人口約6千人の小さな町による世界初の決断。町議会の採決は、最 終処分場の建設に賛成した議員が20人、反対は7人だった。
「それまで、当然議会内で意見の対立はあった。だが、あの表明は民主的な議論を重ねた結果だった」。当時を知る元町議のアルッティ・ルカンデル(80)は、感慨深そうに振り返る。
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