■ 現場責任者を書類送検 岐阜市のごみ処理施設火災
岐阜新聞 2016年9月6日
昨年10月、岐阜市芥見のごみ処理施設「市東部クリーンセンター」で起きた火災で、県警捜査1課と岐阜中署は5日、防火対策を取らないまま溶接作業を行ったとして、業務上失火の疑いで、現場責任者の男性会社員(39)=本巣市=を書類送検した。
火災は粗大棟で修繕工事中に発生。2~4階部分を半焼、粗大ごみを運ぶベルトコンベヤーなど19機が焼けた。けが人はなかった。
書類送検容疑は昨年10月23日午前10時30分ごろ、ベルトコンベヤー下部の板を溶接する際、たまっていたほこりを除去し、不燃シートで覆う防火対策を怠り、コンベヤーなどを焼損させた疑い。溶接で板が高温となり、コンベヤー内の可燃物に引火したという。
署によると、板が腐食していたため、男性は別の男性会社員と作業をしていた。容疑を認めている。
岐阜市によると、火災により施設内の破砕設備はほぼ全損状態となった。市は運転管理業務を委託していた荏原環境プラント(東京)に復旧計画作成を指示、同等の処理機能を持つ施設を同社の全額負担で施工するよう求めている。
■ 岐阜・ごみ処理施設火災 溶接作業の現場責任者を書類送検 /岐阜
毎日新聞 2016年9月6日
岐阜市芥見のごみ処理施設「市東部クリーンセンター」で昨年10月に起きた爆発を伴う火災で、県警捜査1課と岐阜中署は5日、施設内で溶接作業をしてい た廃棄物処理会社大手(東京)の現場責任者の男性(39)=本巣市=を業務上失火の疑いで岐阜地検に書類送検した。容疑を認めているという。
送検容疑は粗大ごみ処理施設棟を修繕工事中、ベルトコンベヤー内外に堆積(たいせき)していた粉じんなどを除去するなどし、火災発生を防ぐ業務上の注意義務があるのに怠り、溶接中にコンベヤー内部の可燃物に引火させ、火災を起こしたとしている。
県警によると、この火災で同棟2〜4階部分の延べ床面積1165・5平方メートルが焼け、ベルトコンベヤーなど設備19基を焼損。被害額は約3億8800万円に上った。市は会社側に損害賠償請求する方針。【石塚誠】
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