毎日放送「大阪市の業者が有害廃棄物を岡山県で不法投棄」より
■大阪市の業者が有害廃棄物を岡山県で不法投棄
毎日放送-2016年9月2日
大阪市西成区の産廃業者らが、処理を委託された有害物質を適正に処理せず、船などを使って岡山県倉敷市の造成地に運び、不法投棄したとして逮捕されました。
廃棄物処理法違反などの疑いで逮捕されたのは、大阪市西成区の産廃業者「丸新」の専務、戎野喜和容疑者(59)ら6人です。
警察によりますと、戎野容疑者らは今年4月、車のエンジンを製造する鋳物工場などから処理を委託された有害物質を適正に処理せず、汚泥などと混ぜ合わせて 岡山県倉敷市の造成地まで船などで運び、約1400トンを不法投棄した疑いが持たれています。戎野容疑者は「廃棄物ではない」と容疑を否認しています。
造成地の近くには幼稚園や病院などがあり、警察はこれまでに3万8000トンの廃棄物が投棄されたとみて捜査しています。
■「鉱滓」を船で輸送し不法投棄、鋳物工場から排出 容疑で業者ら逮捕 大阪府警
産経ニュース 2016年9月2日
製鉄工程などで出る産業廃棄物「鉱滓(こうさい)」を不法投棄したとして、大阪府警生活環境課は1日、廃棄物処理法違反容疑で、中間廃棄物処理業 「丸新」(大阪市西成区)の実質経営者の男(59)=同市北区天満橋=ら男女6人を逮捕した。実質経営者の男は運んだのは資材だったと容疑を否認してい る。
男の逮捕容疑は4月、大阪市内の鋳物工場から排出された発がん性物質のカドミウムなどを含む鉱滓1190立方メートルを、法律で定められた処理をせずに汚泥と混ぜ合わせて船に積み、岡山県倉敷市内にある土地管理会社の資材置き場に運んで不法投棄したとしている。
府警によると、男らは平成27年10月~28年4月、同様の手口で計約3万2400立方メートルの鉱滓を不法に投棄し、約2億円の利益をあげていたという。