■地下70メートル超に10万年埋設 廃炉廃棄物巡り規制委案
日本経済新聞 2016年9月1日
原子力規制委員会は1日までに原子力発電所の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、特に汚染が強い原子炉内の構造物などを処分する規制基準の基本方針をま とめた。放射性物質の影響が低くなる10万年後まで、地下70メートルより深い場所への埋設を求めるのが柱。埋設地に必要な自然条件などの詳細を詰め、今 年度中に骨子案をまとめる。
原発から出る廃棄物には、使用済み核燃料の再処理で出る高レベル放射性廃棄物と、廃炉で出る低レベル放射性廃棄物がある。低レベルは放射性物質の濃度の高い順にL1、L2、L3の区分がある。規制委が今回、L1について基本方針をまとめた。
電力会社などには300~400年間にわたり廃棄物の管理を求め、放射性物質が地下水に漏れ出ていないかの監視などを義務付ける。将来、埋設地が掘り返されることがないように国が制限する制度を設けて安全を確保する。
■規制委、L1廃棄物埋設処分の基本方針を正式決定
電気新聞-2016年9月1日
原子力発電所の廃炉に伴い発生する低レベル放射性廃棄物のうち、比較的放射能レベルが高い「L1」廃棄物について、原子力規制委員会は31日、埋設処分の規制に関する基本的方針を正式決定した。埋設地の深さを地表から70メートル以深とし、実施主体 ...