■違法搬入ごみ 排出元7団体を提訴 敦賀市方針、6億円支払い求め /福井
毎日新聞 2016年8月31日
敦賀市樫曲の民間廃棄物最終処分場に許可量の13倍のごみが違法搬入された問題で、敦賀市は30日、汚染水漏えい対策工事の費用負担を拒否する県外の排 出元自治体など7団体に計約6億3500万円の支払いを求めて提訴する方針を示した。9月市議会に訴訟費用約2700万円を盛り込んだ一般会計補正予算案 を上程し、9月中にも福井地裁敦賀支部へ提訴する。2014年にも岡山県の団体を提訴した。
同処分場を巡っては、1987〜2000年に市内の産業廃棄物処理業者が許可量の13倍となる約119万立方メートルのごみを違法に搬入。汚染水が近く の川に漏れた。業者が倒産したため、県と敦賀市が対策工事などを実施。昨年度までに敦賀市の負担は約20億8000万円に上った。
敦賀市は排出元の全国の60団体に費用負担を求めたが、31団体が支払いに応じていない。14年に岡山県の団体を提訴したことで、23団体は法的根拠が 示されれば支払う意思を示した。しかし、栃木▽神奈川▽長野▽千葉▽茨城−−の5県計7団体は支払いを拒否した。【近藤諭】
■提訴 福井・敦賀市が筑西事務組合を 「ごみ違法搬入」 /茨城
毎日新聞 2016年8月31日
福井県敦賀市は30日、大量のごみが違法搬入され対策に多額の費用がかかったとして、排出元の筑西広域市町村圏事務組合など7団体に対し、費用の一部6億3500万円の支払いを求める訴訟を9月中に福井地裁敦賀支部に提起する方針を示した。
敦賀市によると、1987〜2000年に市内の産業廃棄物処理業者が許可量の13倍になる約119万立方メートルのごみを県内外から違法に搬入。汚染水が近くの川に漏れた。
業者が倒産したため、福井県と敦賀市が対策工事をして、昨年度までに市は約20億8000万円を負担した。
同市がごみの排出元の60団体に費用負担を求めたところ、31団体が拒否。そこで敦賀市は14年に岡山県の団体を提訴。残りのうち23団体は法的根拠があれば支払うとしたが、今回提訴した7団体は拒否している。
7団体は、筑西広域市町村圏事務組合のほか▽南那須地区広域行政事務組合(栃木県)▽高座清掃施設組合(神奈川県)▽穂高広域施設組合(長野県)▽下諏訪町(同)▽葛尾組合(同)▽東金市外三市町清掃組合(千葉県)。【近藤諭】