東京電力「雑固体廃棄物焼却設備停止について」より
東京電力は、福島第1原発の敷地内で使用済みの防護服などを燃やす焼却施設で、蛇腹状のステンレス製継ぎ手に穴が見つかり、運転を停止したと発表し た。
時事通信-2016年8月10日
東京電力は10日、福島第1原発の敷地内で使用済みの防護服などを燃やす焼却施設で、蛇腹状のステンレス製継ぎ手に穴が見つかり、運転を停止したと発表し た。焼却施設は9日まで点検を受けており、穴が見落とされた可能性もある。放射性物質の漏れは確認されていないという。
東電によると、9日午後10時20分ごろ、施設内の床に水滴が落ちた跡を下請け企業の従業員が発見した。焼却炉と排ガスの冷却装置をつなぐ蛇腹状の継ぎ手部分に、直径1ミリの穴が2個開いていた。
施設全体を調べたところ、別の継ぎ手でも計3カ所のひび割れが見つかった。ひびの一つは長さ20センチ、幅は最大2センチに達していた。(2016/08/10-19:41)
3ヶ月点検終了して、稼働直後に焼却炉の停止、、、、
ピンホールだけでなく、じゃばら部分がしっかり避けている、、、
何ともお粗末な、、というか、どうなっているのか東電の焼却施設、
放射性物質の焼却というのに、点検も手抜きなのか、、、
放射能漏れはないとなっているが、、、
放射性物質は100万分の1以下まで低減となっていたので、バグフィルタや排ガスフィルタに集まる放射性物質は相当なものだろう。廃棄物焼却施設とはいえ、もっと、もっと、慎重にやるべきことをやらなくては、、、プラントメーカーがやっているのだろうか、、
老朽化したした施設などでもなく、まだ完成して1年もたっていないのに、、
試運転でも水漏れで試験焼却延期などあったが、、、
そもそも設計も、おかしかったのか、、ただただ後先考えなかったのか、、
焼却炉ができて、焼却する段になって、焼却炉(自動で投入するようになっている)の投入口が小さすぎて、固めて保管していたタイベックなど保護衣が入らないことに気がついたと か、、、それで、その固まった保護衣をほぐして20リッターの袋に入れ替えるという作業を延々と行ったという話もあった、、
<参考資料>
2016年8月10日 東京電力ホールディングス株式会社
●雑固体廃棄物焼却設備停止について
■概要
・雑固体廃棄物焼却設備B系の二次焼却器出口伸縮継手部において2箇所ピンホールを発見したことから、受け皿を設置するとともに、点検のため、8月10日午前1時21分に焼却を停止した。
・当該ピンホールから1滴/1分の滴下が発見されたが、床面の滴下跡をスミヤろ紙で測定したところ、放射性物質濃度は、検出限界値未満だった。
・B系およびA系のバグフィルタ入り口伸縮継手部で割れが発見されたため起動中のA系を停止。
・当該設備および建物内は現在も負圧となっており建物の外への放射性物質の影響はない。
・雑固体廃棄物焼却設備の排気筒モニタ(ダストモニタ、ガスモニタともに)異常なし。
・建屋内のエリア放射線モニタ、並びに発電所構内ダストモニタ、モニタリングポストの指示値に有意な変動はない。
■時系列
8月8日 B系 3ヶ月点検終了し、起動
8月9日 A系 3ヶ月点検終了し、起動
22:20頃 B系の二次冷却器と排ガス冷却器の接続部分付近の床面で滴下跡発見
8月10日
1:21 B系手動停止
2:30 頃 当該伸縮継手部以外の伸縮継手部を点検開始
2:57 B系ガス冷却器とバグフィルタ間の伸縮継手部において割れを発見
3:04 A系ガス冷却器とバグフィルタ間の伸縮継手部において割れを発見
4:20 A系起動操作停止
15:25 長期間の停止になると判断し、通報
■今後の対応
・今後、その他の箇所の確認や原因調査、対策を検討。
東京電力 掲載日2016年2月25日
雑固体廃棄物焼却設備について(動画あり)
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