(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)
●紙・板紙の生産推移(1991年~2015年)
古紙再生促進センターのホームページで、
紙の生産・消費、古紙の回収・利用等の各種統計資料として「2015年古紙需給統計(確定版) 」が公表されている。
2015年の紙・板紙の生産量では、板紙は11,398千トン。紙生産量は14,830千トン。
紙・板紙の生産量合計は26,228千トンとなっている。
古紙の回収量は21,401千トンで回収率は81.3%
古紙の消費量は16,984千トンで利用率は64.3%となった。
2015年古紙需給統計(確定版) (951.2 KB)
☆グラフは古紙再生促進センター「古紙需給統計」から作成した。
●古紙・パルプの消費推移(1991年~2015年)
(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)
●古紙回収率・利用率の推移(1991年~2015年)
(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報・月報、財務省貿易統計)
●紙・板紙の輸出・輸入推移(1991年~2015年)
(資料:財務省貿易統計)
●古紙の輸出・輸入推移(1989年~2015年)
(資料:財務省貿易統計)
古紙回収率等の計算式
製紙メーカー払出実績=紙+板紙 合計(A)
紙・板紙輸入(B)
紙。板紙輸出(C)
紙・板紙国内消費量=(A)+(B)-(C)=(D)
古紙輸入量(E)
古紙輸出量(F)
古紙入荷実績(G)
古紙パルプ入荷実績(G')
古紙回収量=(G)+(G')-(E)+(F)=(H)
古紙回収率=(H)/(D)(%)
東京23区でも、ここのところ古紙の回収量が大幅に減少している。
国内の「紙・板紙」生産量や消費量は、減少傾向が続いてはいるが、それにもまして回収量の減少傾向が続いているという。
その不透明な部分が、いわゆる「古紙の持ち去り」とカウントされて、GPS追跡などとして新聞紙上でも話題になってるのだが。そうした背景には、古紙輸出が急激に増えて古紙価格が上昇していることにもあるのか?!
●国内紙・板紙国内消費と古紙回収量(古紙回収率)
国内紙・板紙の消費量と、古紙の回収量(輸出量)などを同じグラフ上に並べてみた。
素人的には、国内の「紙・板紙」の消費量の減少傾向とほぼ同じように古紙の回収量の減少も動いているようにみえるが~
若干のタイムラグはあれ、、
☆グラフは、公益財団法人古紙再生促進センター「古紙回収率推移」から作成
参考
23区の紙類の回収実績<平成26年度清掃事業年報(リサイクル編)>
あいかわらず回収量は減少傾向ではあるが、、、一部の区では若干の増加もある、
●紙類回収実績の推移
古紙再生促進センターのホームページでは、さまざまな統計資料が公表されている。
「古紙ハンドブック」には、紙リサイクルに関する統計データや調査結果がまとめてある。
その中から、紙・板紙の生産内訳や古紙パルプの消費内訳をグラフにしてみた~
古紙ハンドブック2015 (3.0 MB)
2014年の紙・板紙生産量は、紙が約1,512万トン,板紙は約1,136万トン。
(日本製紙連合会の「紙・板紙」最新データでは、2015年の生産は、紙は1,483万トン、板紙は1,140万トン)
2014年の紙の生産内訳は、印刷・情報用紙が849万トンで56%、新聞用紙の313万トンで21%、衛生用紙は176万トンの12%である。板紙は段ボール原紙の909.5万トンで80%を占める。
そして、古紙パルプの消費内訳では段ボールが50%で最も多く、次いで新聞の24%、雑誌の12%である。
紙のうち、生産内訳の56%を占める印刷情報用紙は、全体のデータからみると、古紙の消費量(利用量)にはほとんど反映していないのか、、、グリーン購入法の改定で、「印刷情報用紙の古紙配合率の底上げを図るなどとした基準緩和」、あれはなんだったのか、、やはり、製紙メーカーの古紙配合率偽装以来、PPC用紙や印刷用紙などの古紙配合割合の表示がなくなって久しいが、、、
それでも古紙の利用率は年々上昇し、今では64.3%ではあるが、、ほとんどが段ボールと新聞、雑誌、しかたがないのか、、~
●品種別 紙生産量内訳(2014年)
●品種別 板紙生産量内訳(2014年)
●品種別 紙生産量内訳推移
●品種別 板紙生産量内訳推移
●古紙パルプ消費量内訳(2014年)
●古紙パルプ消費量内訳推移
関連(本ブログ)
■世界のパルプ及び紙・板紙生産量と紙・板紙消費量(2013年、2014年) 2015年12月28日