製紙各社のセルロースナノファイバー生産の取り組み
毎日新聞「次世代素材CNF:製紙業界が熱視線 生産設備を建設」より転載
■ 次世代素材CNF:製紙業界が熱視線 生産設備を建設
毎日新聞 2016年6月11日
植物由来で鉄の5倍以上の強度を持つ次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の普及に向け、製紙各社が相次いで生産設備を建設している。 CNFは自動車部品から化粧品まで幅広い活用が想定されており、国は関連市場が1兆円規模になると試算。国内市場の縮小に悩む製紙業界は新たな収益源とし て期待を寄せている。
CNFは、木材パルプなど植物繊維をナノレベル(ナノは100万分の1ミリ)まで解きほぐした素材。鉄の5分の1程度の軽さで5倍以上の強度を持つ。合 成樹脂など他の素材と混ぜ合わせることでCNFが持つ特徴が出せるため、幅広い用途が見込まれている。石油に依存せず環境に優しいのも大きな利点だ。