■ 日本ロジテックの破産手続き開始決定 負債総額163億円
日本経済新聞 2016年4月15日
新電力として企業や自治体に電力を販売していた日本ロジテック協同組合(東京・中央)は15日、東京地裁に破産手続き開始を申し立て、即日受理された。負債総額は約163億円。9月26日に債権者集会を開く。
日本ロジテックは組合員からの出資金を元手に自治体の発電所などから電力を安く仕入れ、企業や自治体などの大口需要家に大手電力よりも安く供給する事業モデルで成長。しかし自前の発電所の建設計画などが引き金となり資金繰りが悪化した。
3月31日で電力小売事業を終了していた。債権者数は約800という。
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日本ロジテック、破産手続き開始、、
自治体の廃棄物発電、
少しでも高く売却しようと電力会社から新電力に移行、、、
今後も、こういったリスクは十分あるのだろうが、、、
再掲
日本ロジテック協同組合は
エネット、F-power、丸紅に次ぐ新電力の中で5%のシェアを獲得して第4位
そして、1200を超える全国の企業や自治体に電力販売
ということは、それに見合うだけ電力の購入をしていたということ、
自治体の廃棄物発電、固定価格買取制度で拍車がかかり、
売電も、入札で新電力を選ぶ自治体が増えてきただけに、
入札でロジテックに売電となった自治体は大変なことだ、
また買電の電力契約にしても同様、ロジテック撤退で自治体へお波紋広がる、
恐れを成して、安定を望んで電力会社への回帰となるだろうか、、
NHKのアナウンサーは、、しきりと、、
電力会社を選ぶときは、価格だけではなく、「安定した供給先」も、、と話していたが、、
もちろんそうではあるが、なんとも皮肉なこの時期に、、、
電力自由化といえども、すべて電力会社の送電線を使っているのだし、、
いわば契約上のやりとりで、停電が起こるわけでもないのだが、
なにしろ、新電力も自前の発電所を持っていなければ大変だ、、、
異業種からの新規参入事業者も、淘汰されていくのだろうが、、
23区の清掃工場は、新電力への売電はすべて東京エコサービスへ、
清掃工場で使用の買電は工場毎に入札、最近はチェックしてないが、、
いつもはエネット、F-power、丸紅が多かったような気がするが、、、
東京エコサービス設立も(余剰電力の販売目的だけではないが~)
いまになってみると、売電先の確実性などの面からは、先見の明があったともいえるのか、
北九州市、成田・香取市と、、自治体の電力会社設立ニュースも次々と、
(2016年2月24日)