■ 工場の操業中止相次ぐ=電機、自動車、製紙-熊本地震
時事通信 平成28年4月15日(金)
熊本県で発生した震度7の地震から一夜明けた15日、電機や自動車、製紙など大手企業各社は、同県内にある工場の被害状況の確認に追われた。パナソニッ クやソニー、ホンダ、日本製紙、サントリーホールディングス(HD)などが点検のため操業を中止。小売りでもコンビニエンスストアなどの休業が目立ってい る。
パナソニックは、電子部品工場(和水町)の操業を14日夜から停止。工場の建物や設備に軽微な損傷があり、生産への影響の有無を点検している。既に従業員の安全は確認済みで、15日は安全確保のため自宅待機を指示した。
ソニーはスマートフォンなどに使う画像用半導体工場(菊陽町)の稼働を中止。生産再開のめどは立っていないという。三菱電機は半導体工場(合志市)と液晶工場(菊池市)、富士フイルムホールディングスは液晶パネル部材工場(菊陽町)の生産をそれぞれ停止している。
ホンダは二輪車工場(大津町)の生産を中止。トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」などを生産するトヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)の稼働 を終日停止する。周辺の部品メーカーからの供給が滞っているため。日本製紙や大王製紙、ブリヂストン、サントリーHDは、熊本県内の工場の稼働を停止して いる。
小売りでは、ローソンが地震に伴う停電などから、熊本県内の6店舗を休業。「コジマ×ビックカメラ熊本店」(熊本市)も開店を見合わせた。(2016/04/15-12:49)
日本製紙株式会社八代工場 熊本県八代市十条町1-1
大王パッケージ株式会社熊本工場 熊本県宇土市岩古曽町2005