■最大は双葉・前田川5万4500ベクレル 河川堆積土砂調査
福島民友-2016年4月1日
県は31日、中通り、浜通り21市町村の72河川、87カ所に堆積した土砂の放射性セシウムの濃度と表面線量を初めて公表した。
87カ所については、県の河川パトロールなどで比較的高い放射線量が確認された。セシウム濃度は、土砂の水分量を差し引いた「乾泥」の値として推計 した。最大値は双葉町新山地区の前田川で1キロ当たり5万4500ベクレル。焼却灰や下水汚泥などを国が「指定廃棄物」として処理する放射性セシウム濃度 の基準1キロ当たり8000ベクレルの約6.8倍だった。
表面線量の最大値は双葉町松迫地区の松迫川で毎時4.12マイクロシーベルト。2地区はいずれも避難区域。
17カ所5~7月除去 氾濫危険性高く
県が、堆積した土砂の放射性セシウムなどを公表した21市町村の72河川、87カ所のうち、17河川、17カ所については土砂の堆積量が多く、洪水時に氾濫の危険性が高いとして5~7月をめどに除去する。
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