東京電力「柏崎刈羽原子力発電所5号機 燃料・制御棒配置図(PDF 47.5KB)」より転載
■制御棒1本が異常動作 柏崎刈羽原発5号機
東京新聞-2016年3月8日
東京電力は8日、定期検査中の柏崎刈羽原発5号機(新潟県)で、原子炉に挿入されている制御棒を動かすための設備を点検していたところ、制御棒自体を操作していないのに制御棒1本が動いてしまうトラブルがあったと発表した。
東電は原子力規制庁にトラブルを報告するとともに、原因を調べているが「安全上の問題はない」としている。
8日午後2時8分、5号機原子炉の制御棒を水圧で動かす設備を点検中、制御棒の位置が所定の位置にないことを示す警報が鳴った。東電が調べると、185本ある制御棒のうち1本が正常な位置よりわずかに深く原子炉内に挿入されていた。(共同)
東京電力
柏崎刈羽原子力発電所5号機 定期検査中における制御棒の動作(過挿入)について
2016年3月8日
東京電力株式会社
2016年3月8日午後2時8分頃、定期検査中の5号機において、制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットの弁を操作していたところ、制御棒を操作していないにも関わらず、制御棒ドリフト警報が発生しました。
制御棒の状態を確認した結果、制御棒(30-55)1本が全挿入位置から更に挿入側に一時的に動作(過挿入)していたものと判断しました。
本件は実用炉規則第134条に基づく報告事象に該当するものと判断し、当該規則に基づき報告することとしました。
なお、5号機は、原子炉内に燃料が装荷されており、制御棒が全挿入状態にありました。制御棒は一時的に挿入方向に動作し、その後、通常の全挿入位置を維持していることから、原子炉の安全上の問題はありません。
以 上