■ 鉄鋼業に目標設定義務=排出ガスの水銀削減で-環境省
時事通信 2016年3月5日
水俣病の原因となった水銀の使用や輸出入を国際的に規制する「水俣条約」が年内にも発効することをにらみ、環境省は4日、水銀の大気への排出が多い鉄鋼 業の施設について、排出削減目標の設定を義務付ける方針を決めた。施設の排出状況の記録や、削減に向けた取り組みの公表も求める。
条約は、世界的に大気への水銀排出量が多い石炭火力発電所や産業用石炭燃焼ボイラーなどの排出を規制。しかし国内では、規制対象とならない鉄鋼製造施設の排出量が年間2.54トンと、産業用石炭燃焼ボイラーの約10倍に上る。
そこで同省は昨年、大気汚染防止法を改正し、条約の規制対象外であっても排出量が多い施設を「要排出抑制施設」と位置付け、自主的な削減を義務付けた。要排出抑制施設には鉄鋼業の焼結炉と電気炉を指定する方針。改正法は条約発効から2年以内に適用する。(2016/03/04-15:18)
昨日の「平成27年度第3回水銀大気排出抑制対策調査検討会」で、水銀排出規制の対象施設、それぞれの排出基準も示された。製紙もオブザーバー参加していたので、鉄鋼同様に何らかの対応を求めるのかと思ったが、,,特になにもなしだった。インベントリー(更新版)では、パルプ・製紙(黒液)はく0.041t/年となっていた。
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