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平群町清掃センター 焼却灰1万2000トン放置 ダイオキシン、埋め立て基準超は2000トン /奈良

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平群町清掃センター 焼却灰1万2000トン放置 ダイオキシン、埋め立て基準超は2000トン /奈良
毎日新聞 2016年3月1日
 平群町椿井の町清掃センター敷地内に焼却灰約1万2000トンが「仮置き」と称して事実上放置され、最高で灰1グラム中 5400ピコグラム(1ピコグラムは1兆分の1グラム)のダイオキシンが検出されたことが分かった。町は、そのまま埋め立てできる基準(同3000ピコグ ラム)を超えた灰約2000トンを、2016年度に約2億4500万円かけて無害化処理する方針。全体の処分総額は約5億円になる見込みで、重い財政負担 になる。町によると、周辺の土壌や水質の調査では環境基準を下回っているという。【熊谷仁志】
 29日の町議会委員会で、町が16年度の処理計画を示した。
 町の説明などによると、町南東部の山間部にある清掃センターは1975年に開所し、焼却炉の南側に穴を掘って焼却灰を埋め立て処分。92年ごろに計画埋 設量(約5500トン)に達したが、それ以降も2001年ごろまで埋め立てが続き、埋設量は計画の2倍以上の1万2000トンに膨れた。
 この間、焼却炉は92年に新築し、ダイオキシン対策のため99~00年に改修。02年から全焼却灰を大阪湾の埋め立て処分地に搬出し始めたが、過去の焼却灰はブルーシートで覆うなどして「仮置き」したままにしていた。町は「詳しい経緯は不明」としている。
 11年12月の清掃センター運営協議会の場で町議から指摘を受け、ダイオキシンの調査などを実施。センターの周辺土壌や下流域の河川水のダイオキシンの 値は環境基準(土壌で1グラム当たり1000ピコグラム、水質は年平均で1リットル当たり1ピコグラム)を下回っているという。
ダイオキシンを同3000ピコグラム以上含む焼却灰は法的に「特別管理一般廃棄物」に当たり、無害化する必要がある。町に よると、高温焼却で無害化できる施設は三重県など全国4カ所しかない。3000ピコグラムを下回る残りの焼却灰約1万トンは順次、大阪湾に埋め立てる計画 だ。
 岩崎万勉町長は「焼却灰の処分が遅れ、深く反省している。財政状況を勘案し、16年度中に全焼却灰の処分完了時期を決める。町民には広報紙なども通じて丁寧に説明していきたい」と話している。


■焼却灰に高濃度ダイオキシン - 敷地内処分場に2000トン/平群町清掃センター
2016年3月1日 奈良新聞
 平群町清掃センター(同町椿井)に廃棄物処理法の基準を超える濃度のダイオキシンを含む焼却灰約2000トンが埋め立 てられていることが29日、分かった。町は平成28年度予算に処理費約2億4500万円を計上し、同焼却灰を処理する方針。町が実施した調査ではセンター の下流域の水質や周辺土壌に影響はないという。
 町によると昭和50年の同センター稼動に併せて敷地内に焼却灰の処分場を整備。平成5年ごろ国の方針により、同処分場 は閉鎖または環境対策を講じる必要があったが町は対応を取っていなかった。埋め立て容量も平成4年ごろには満杯となっていたが、財政事情などから平成13 年度まで「仮置き」として使用を続けていた…

 

 

 

 


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