日刊建設通信新聞「中間貯蔵施設/本体初弾 3月公告/環境省 保管場も追加発注へ」より転載
■ 中間貯蔵施設/本体初弾 3月公告/環境省 保管場も追加発注へ
日刊建設通信新聞 (会員登録) 2016年2月22日
環境省は19日、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染で出た汚染土などの中間貯蔵施設について、本体施設の初弾工事を3月中に発注公告すること を明らかにした。7月ごろに受注者を決め契約する。着工は10月ごろを見込む。発注方式は、WTO(世界貿易機関)対象の総合評価落札方式一般競争入札を 採用することが有力だ。除染廃棄物処理の仮設焼却施設工事などと同様、事前調査と詳細設計付で工事発注する。また、本体施設工事とは別に、パイロット(試 験)輸送に引き続き、2016年度から福島県内の汚染土などの段階的な本格輸送に備え、保管場(ストックヤード)整備工事も、用地取得状況に応じて追加発 注していく。 =関連2面
環境省が中間貯蔵施設本体施設工事の具体的なロードマップ(工程)案を明かしたのは今回が初めて。19日に開いた福島県大熊、双葉両町議会の全員協議会の中で、「16年度を中心とした中間貯蔵施設事業の方針」として示した。
施設建設予定地の面積は、両町の約1600ha。1月末時点での用地取得は、全体面積の1%程度の約15haにとどまる。用地取得交渉は難航しているも のの、初弾本体施設整備候補地の地権者交渉を重点的に実施することで、16年度の整備面積は20ha程度を想定しているとみられる。
本体施設は、汚染土などの受け入れ・分別施設、土壌貯蔵施設、仮設焼却施設で構成する。仮設焼却施設は将来的に、中間貯蔵施設の焼却施設として位置付ける方向だ。 ... …
焼却炉はどのくらいの規模になるのだろうか?
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■福島の中間貯蔵施設、10月にも一部着工 環境省(着工分は建設予定地のうち約1%) 2016年02月20日
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中間貯蔵施設の配置図用地の取得状況や除染土壌などの発生状況に応じて、段階的に整備を進めます。
配置の基本的考え方(主な事項) 施設は、貯蔵する土壌や廃棄物の放射性セシウム濃度、施設を配置する地盤の強度・高さなどを考慮して適切に配置します。 谷地形や台地などの自然地形を最大限に活用して、土地改変をなるべく避けて施設を設けることにより、環境負荷の低減と工期の短縮を図ります。 施設全体の機能性・効率性を勘案しつつ、各施設が一体的に機能するよう配置します。 ※本図面に示す各施設の配置は、ボーリング調査等の結果に基づき、現段階での案として示したものであり、今後変更の可能性があります。 中間貯蔵施設に整備する個別施設と 処理フローのイメージ