東京二十三区清掃一部事務組合「世田谷清掃工場対策状況説明会資料(PDF:2,069KB)」より転載
現在の機器の囲い込みシートは仮設。平成28年1~3月の定期点検補修 工事中に 耐熱アクリル板や鋼板などで本設化の予定
昨年12月の「世田谷清掃工場対策状況説明会」の開催状況、質疑の要旨がでている~
こうして仮設の囲い込みの写真を見ると、、、あまりにも惨めというか、なんだかね、、、
東京二十三区清掃一部事務組合 2016年2月12日
世田谷清掃工場対策状況説明会の質疑要旨について東京二十三区清掃一部事務組合では、世田谷清掃工場の作業環境におけるダイオキシン類の濃度測定結果が第3管理区域になったことを受け、作業環境の回復に取り組んでいます。
平成27年12月11日及び12日に、世田谷清掃工場周辺にお住いの皆様を対象に、これまでに実施した対策内容や現在の状況などをお知らせするための説明会を開催しました。
本説明会の結果について、以下のとおりお知らせいたします。
〇開催結果
日時
会場
参加人数
12月11日(金曜日)
14時~16時25分
世田谷清掃工場3F
見学者説明室
22名
12月11日(金曜日)
18時30分~20時
9名
12月12日(土曜日)
14時~16時
19名
参加人数合計50名
〇説明会の質疑要旨
別紙のとおり(以下のリンク先をご覧ください。)
平成28年2月12日 世田谷清掃工場対策状況説明会の質疑要旨(PDF:286KB)
1~30まで質問と回答がでている
(気になった部分のみ抜粋)
9.質問:作業 環境 改善のための対策内容は 万全なのか。
回答:機器の囲い込み対策 など により、作業環境は 大幅に改善しています。全国のガス化 溶融 炉 調査において、同様の課題を克服した例があ り、この知見を活用することで 更なる 改善に つながると考えています。
10.質問:囲い込み 対策を実施していない機 器 は、どのような管理をし ているの か。囲い込みがシートになっている が、温度上昇時 のシートの耐久性や すき間から の 漏えい に対 する 心配 はないか。
回答:囲い込み 対策を実施していない機器 を含め て、 焼却炉停止中は 気密試験 を実施し、試験 焼却中は 揮発性有機 化合物 など の濃度を測定 し ながら 、漏れていないことを確認していま す 。機器の内部は温度が上昇しますが、外部 へ熱が伝わらないよう耐火物 など で断熱して います。 また、現在 のシートは仮設ですが、 平成28年1~3月の定期点検補修 工事中に 耐熱アクリル板や鋼板など で本設化します。 なお、この対策では、囲い 込み の中の空気を 吸引し、燃焼用空気として活用するため、 万 が一機器から の 漏れがあっても 外 側 に漏れ る ことは 防止できると考えています 。
20.質問:ガス化溶融炉導入の経緯について、 教えてほしい。
回答:導入の検討は、清掃事業が東京都の事務であ った平成 9 年に始まりました。当時は焼却灰 を溶融することが 工場建設に対する 国の 補助 金の要件 になっており、全国的にも溶融処理 の需要が 高まって い ました。このような状況 を踏まえて、焼却と溶融を一体化したガス化 溶融炉を選定しました。
やはり気になるのは、、、囲い込みで、炉の中の温度が必要以上に上昇するのではないかという心配。
素人がそんな心配しなくとも、全国のガス化溶融炉設置自治体も、同じようにダイオキシン漏れで、囲い込み対策をしているというのなら大丈夫なんだろうが、、、それでも心配である。世田谷の場合は、炉の周辺を囲い込みなので、炉に直接カバーを掛けるわけではないのだろうが、、、
松江市のガス化溶融炉は、シャフト炉ではあるが、炉が高温で破損(亀裂)で長らく停止していた。炉の温度が想定以上に上昇し、炉を覆う厚さ10ミリの鉄板が破損・変形した。職員の作業環境を改善するため、炉に保温材を取り付けた結果、炉内が高温になったとみられる。【事故の原因は溶融炉表面の鉄板(厚さ10ミリ)にロックウール製の保温材(同75ミリ)を取り付けたため、炉内の温度が想定異常に上昇したと推定】
また、ガス化溶融炉導入の経緯がなんとも~ 「需要が高まっていたとは」とは、どういう意味なんだろう、、、
いわゆる、ガス化溶融炉を導入する自治体が増えてきたので、、、流行に遅れないように23区でも導入したのだろうか?
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松江市 エコクリーン松江 施設の概要
施設建設地 島根県松江市鹿島町上講武1699-1 ほか
面 積 施設敷地 約3.04ha
処 理 区 域 松江市
処理対象物 一般廃棄物 (家庭ごみ、可燃性粗大ごみ、廃プラスチック類、有機汚泥、
リサイクル施設及び不燃物選別処理施設からの選別残渣等)
処 理 量 約68,859t/年(平成28年度見込み)
処 理 能 力 255t/24時間(85t/24時間×3炉構成)
処 理 方 式 シャフト式ガス化溶融方式
建設工事請負業者 新日鉄エンジニアリング(株)
供用開始年度 平成23年4月1日