国際協力機構(JICA)「日本のソフト・パワーと連携した国際協力――「キャプテン翼」が張られたごみ収集車をスーダンへ」より転載
■ スーダンの廃棄物管理支援で「キャプテン翼」車両寄贈
LogisticsToday 2016年2月12日
国際協力機構(JICA)は、スーダンの廃棄物管理を支援する取り組みの一環として、車体に「キャプテン翼」をデザインしたごみ収集車80台を無償提供した。
6日に同国の首都ハルツームで開催された引き渡し式典で、キャプテン翼の著者・高橋陽一さんのメッセージとともに届けた。
ハルツームはごみ収集車の数が足りず、地域によっては2か月もの間、収集車がこない地域があるという。ごみ収集の仕組みも脆弱で、いつどこでごみ収集するかが決まっていないため、住民は家庭のごみを道の路地や広場に適当に捨て、街中にごみが散乱している。
そこで、JICAはごみ収集車を届け、市内で走るごみ収集車を増やすほか、技術協力「ハルツーム州廃棄物管理強化プロジェクト」を通じ、ごみ収集場所・収集時間を決めて集める日本式の「定時定点回収」の導入を支援している。
いいですね!!
国際協力機構(JICA)
●日本のソフト・パワーと連携した国際協力――「キャプテン翼」が張られたごみ収集車をスーダンへ
(抜粋)
ソフトとハードを組み合わせたJICA廃棄物分野の協力JICAはスーダンにおいて2010年から廃棄物分野の協力を開始した。まず専門家をスーダンに派遣し日本の廃棄物管理の理解を深めてもらった上で、ハルツーム州廃棄物行政の基本方針(マスタープラン)の作成を支援した。
2013年に承認されたこのマスタープランに沿って、日本式の廃棄物管理を導入するための技術協力を2014年から開始し、「定時定点回収」のほか、廃棄 物処理場や中継場の管理能力の向上を行っている。さらに無償資金協力事業を組み合わせ、供与した収集車を長く使えるよう、3月完工の予定で車両整備工場を 建設中だ。