■ ドイツの廃棄物発電最大手、中国企業が買収 1870億円で
日本経済新聞 2016年2月6日
【フランクフルト=加藤貴行】スウェーデンの投資会社、EQTは5日までに、投資先のドイツ廃棄物エネルギー最大手のEEWエナジー・フロム・ウ エイストを、中国の複合企業である北京控股に売却すると発表した。株式の売却額は14億3800万ユーロ(約1870億円)。EQTによると、中国企業に よる独企業買収として最大という。
EEWはドイツを中心に18工場で年間約470万トンの廃棄物を扱う能力を持ち、電力や熱、蒸気をつく り工場、ビルなどに供給・販売している。2014年に生み出したエネルギーは70億キロワットに相当する。一方、北京控股は北京市政府傘下の企業で、ガ ス・水事業、廃棄物処理などを幅広く手がける。今回の買収は廃棄物発電などのノウハウを吸収する狙いもあるとみられる。