岡山市、産廃施設の許可取り消し　御津地区、計画変更後審査へ

■岡山市、産廃施設の許可取り消し
山陽新聞 (会員登録)-2015年12月26日
　岡山市は２５日、同市北区御津虎倉地区に産業廃棄物最終処分場の設置を計画している業者「西日本アチューマットクリーン」（同市中区藤原）に対し設置許可を取り消した。

　市によると、反対住民の訴えを認めて建設差し止めを命じた広島高裁岡山支部判決が最高裁で７月に確定後、同社は判決で指摘された調整池の容量不足を解消するよう計画を変更している。

　反対住民が市に許可取り消しを求めた訴訟の上告審が続いているが、市は「見直し前の計画をめぐる訴えで継続に意義はない。（同社に）申請書を補正させた後、あらためて審査するのが適当と判断した」という。

　同社は「建設計画を変更して審査をお願いする」とコメント。反対住民の弁護団は「市は設置許可の手続きを進めようとしており強く非難する」との抗議文を市に送付した。