■ 新ごみ処理施設、火入れ式 発電能力も
河北新報 2015年12月24日
宮城県の名取、岩沼、亘理、山元の2市2町による広域事務処理組合「亘理名取共立衛生処理組合」が建設を進めていた新ごみ処理施設の岩沼東部環境センター(愛称ぽぽか)の火入れ式が23日、岩沼市下野郷の現地であった。
施設はストーカ方式の焼却炉2基を備え、1日当たりの処理能力は157トン。2市2町の可燃ごみとプラスチック容器を1カ所で効率的に処理する。熱エネル ギーを電力に変換して施設内で活用するほか、余剰電力を売電する。粗大ごみや資源物を処理するリサイクルセンターも備える。
火入れ式には、組合を構成する自治体や工事関係者らが出席。組合管理者の菊地啓夫岩沼市長と施工業者代表が点火スイッチを押し、運転開始を祝った。
来年1月に施設へのごみ搬入を始め、試運転を行った上で同4月から本格稼働する予定だ。
亘理名取共立衛生処理組合
(名取市、岩沼市、亘理町、山元町の2市2町で構成)
・新ごみ処理施設建設に係る「入札公告」について平成25年2月1日(金曜日)
制限付一般競争入札結果平成25年3月26日
川重・熊谷・佐藤建設工事共同企業体の落札金額10,463,250,000円(税込金額)
亘理名取共立衛生処理組合の名取市、岩沼市、亘理町、山元町の2市2町は、東北地方太平洋沖地震東北地震の、地震と津波で壊滅的な被害を受けた地域ということは記憶に新しい。2011年9月頃には、それぞれの地域に仮設焼却炉の建設契約が終わり、2012年3月には仮設焼却炉での災害廃棄物の焼却も始まった。そして、2013年末には焼却が完了し、仮設焼却炉の撤去。
仮設焼却炉の撤去とともに、その直後には、今回火入れ式の焼却施設の入札が始まる。大変な建設費や処理経費をかけた災害時の廃棄物処理、仮設焼却炉の建設、解体、それはそれ、これはこれなのだろうが、、、なんとも,言いがたい、プラントメーカーにとっての災害特需、、亘理名取ブロックの入札は、談合情報があったり、ごみ処理量の大幅な見込み違いなどで、契約JVの契約金額減額というニュースもあったな~
仮設焼却炉の安全性や、設備がどれくらい持つのかもわからないが、全て撤去せずに、一つくらい残しておけばよかったのに、、、と,,素人考えではあるが~
宮城県の災害廃棄物
《亘理名取ブロック》施設整備と契約情報など
名取処理区:炉 形 式:ストーカ式
施設規模:190t/日(95t/24h×2炉)平成25年12月末処理完了
西松・佐藤・奥田・グリーン企画・上の組特定業務共同企業体/19,286,516,000円(H23.9.21)
焼却施設などの設計・施工は2012年3月25日まで、運営・管理期限は2014年3月25日。
選別,破砕,焼却等の中間処理を経て再資源化及び最終処分
岩沼処理区:炉 形 式:ロータリーキルン式,ストーカ式(固定床ストーカ炉)
施設規模:195t/日(95t/24h×キルン式1炉,50t/24h×ストーカ式2炉)平成25年12月末処理完了
間組・奥田建設・上の組・春山建設・佐藤建設特定業務共同企業体/28,304,603,000円(H23.9.21)
選別,破砕,焼却等の中間処理を経て再資源化及び最終処分)
亘理処理区:炉 形 式:ストーカ式(チェーンストーカ炉)
施設規模:525t/日(105t/24h×5炉)平成25年12月末処理完了大林・戸田・鴻池・東洋・橋本・深松・春山特定業務共同企業体/64,676,840,000円(H23.9.21)
選別,破砕,焼却等の中間処理を経て再資源化及び最終処分
山元処理区:炉 形 式:ロータリキルン式,ストーカ式
施設規模:300t/日(200t/24h×ロータリキルン式1炉,100t/24h×ストーカ式1炉)平成26年1月中旬処理完了
フジタ・東亜・青木あすなろ・大豊・本間・河北・佐藤特定業務共同企業体/39,382,828,000円(H23.9.21)
選別,破砕,焼却等の中間処理を経て再資源化及び最終処分