■大阪ガスが茨城の火力発電断念 原発再稼働、採算厳しく
中日新聞-2015年12月20日
大阪ガスが、丸紅と共同で検討していた茨城県での石炭火力発電所の新設計画を断念したことが20日、分かった。2016年春の電力小売り全面自由 化を視野に、首都圏市場向け電源開発の一環と位置付けてきたが、今後、大手電力の原発再稼働が進むなどすれば、採算が厳しくなると判断した。
同様に首都圏向けの発電所計画を持つエネルギー関連各社の間で、再検討の動きが広がる可能性がある。
大ガスが検討していたのは、茨城県の鹿島地区を候補地とする出力10万キロワット級の石炭火力発電所。16年4月の電力自由化後の販路拡大を見据え、17年にも発電を始める計画だった。