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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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足立区の不燃ごみ資源化事業 手選別で18分類を見学/新鹿浜リサイクルセンターに行ってきた~

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(株)要興業「足立区 不燃回収物/資源化フロー」施設見学資料より

 

足立区の不燃ごみの資源化 18分類
"Simple" is "best"  すばらしいです!!

今年の夏の23区とことん討論会、第一分科会「めざせ!すべてのごみの資源化」で、足立区の燃やさないごみの資源化率は91%、粗大ごみの資源化率は36%が紹介された。江東区でも、今年度から不燃ごみの資源化事業(3年間の試行実施)が始まったばかりで、朝日新聞(6月23日付)でも、「ごみ満杯の危機 資源化後押し ~不燃ごみの資源化事業~」として、足立区と江東区の資源化の内容が対比するかたちで報道された。ほんとうに、資源化といえども内容は全く違うのである。いろいろ思うところ多すぎて、江東区の委託先は見学したものの、足立区さんの18分類もなんとか実際にみてみたいとおもっていた。念願叶って、今日、要興業さんの新鹿浜リサイクルセンター(足立区鹿浜)が見学できた。百聞は一見にしかずで、いろんな説明を聞きながら、現場を見せていただき、大変学ぶことが多かった。具体的な資源化内容は「足立区 不燃回収物/資源化フロー」にわかりやすくまとめられている。

要興業さんホームページから転載
株式会社要興業

新鹿浜リサイクルセンターご案内

新鹿浜リサイクルセンター外観 設立 平成20年4月 産業廃棄物 ・廃プラスチック類の破砕  4.48t/日 行政委託物 ・不燃ごみの選別  ―
・プラスチック製容器包装/ペットボトルの圧縮梱包  ― 従業員数 15名 1日車両搬入台数 80台


不燃物再生資源化プラント≪行政委託≫

自治体より委託を受けて行っている不燃物の手選別を行っているプラント。

プラント全景 手選別の様子 選別後の資源物 プラントの全景。プラント手前で投入し、コンベアで不燃物を選別ラインに運びます。   鍋・やかんなどの鉄、袋や小物入れなどのプラスチック、割れた陶器など、細かく選別していきます。   こちらは割れた陶器を選別したもの。その他にも鉄類、プラスチック類、コード類など種類ごとに分けてできる限りリサイクルします。

 
新鹿浜リサイクルセンター見学記

(株)要興業 新鹿浜リサイクルセンターはISO14001認証工場です~

 


建物入り口に「不燃物資源化ライン」の配置図

 
足立区の不燃ごみ受け入れヤード


受け入れヤードのごみ 拡大 


ごみ袋の破袋も手作業 

 
選別ラインに送る




選別ラインは4名で~ 周辺のボックスに分類、金属や陶磁器は落下させるように
「包丁」も不燃ごみ、、ラインの周辺に取り出された「包丁」がたくさん見えた~

 
ナベ、やかん等の金属類


プラスチック袋など 

 
炊飯器、電話機等の小型家電類

 
炊飯器、電話機等の小型家電類

 
ニカド電池、バッテリー類

 
陶磁器類

 
缶類(スチール・アルミ)

 
ガス、スプレー缶など

 
スプレー缶など

 
乾電池類


選別ラインのラストボックス、資源物を取り除いた残さ(足立区持帰り分)
※もう一度、ラインに戻して、磁選機を通して金属類を取り出す

 

蛍光管、かさエリア(選別ラインに流さない)


蛍光管(直管、丸型)

 
蛍光管が入っていた包装紙や箱など


かさの布やビニールは全て手作業で手際よくはがす


傘は金属の骨組みだけに



敷地内の道路に、びん、ガラス、陶磁器などを細かく砕いた造粒砂が見本用に敷き詰めてあった~
陶磁器や、資源回収の「びん」に出せない油のびんや耐熱ガラスなども、特殊な破砕機で細かく砕き、砂の代用に路盤材として使われるという。保水性があり、水はけもよく、砂のように締まらないので路盤材としての需要も有望のようだ。角が丸く削り落とされていて、色とりどりで、とてもきれいだった。

 
ちょうど,足立区の「不燃ごみ」収集車が~ 
軽7台、1トン車3台 etc、、、が、それぞれピストン収集・運搬を~
平ボディー車での収集が手選別18分類の最大ポイント、
荷台に「蛍光管」「傘」の収納ボックスを設置
パッカー車で圧縮しないので、爆発火災事故がないこともメリットと、、


基本的に、新鹿浜リサイクルセンターでは、分別をおこなうだけ。分別された蛍光管は、鹿浜リサイクルセンターで破砕しているようで、陶磁器や鉄類も、破砕や、圧縮梱包などは、新鹿浜以外の施設でおこなっているようだ。

要興業さん、足立区の「不燃ごみ」の他にも、「びん」「缶」「ペットボトル」の中間処理、そして、「木製粗大ごみ」の資源化事業も入谷リサイクルセンターでおこなっている。また、中央区の容器包装プラスチックやペットボトルの中間処理を大田区の城南島でもおこなうなど、23区の一般廃棄物にもいろんなかたちでのかかわりが深い。


暮れの忙しい時期、足立区さん、要興業さんのご厚意で、ほんとうに見学ができたことを感謝している。
江東区の有明興業を見学した同じメンバーで行ってきた。施設の見学前にも、見学中も、見学後も、いろんな質問責めにも、ほんとうにていねいに答えていただきありがたかった。事業が始まる前段階からのこと、委託単価のこと、契約内容のこと、各資源化先のこと、不燃ごみに限らず、要興業さんの他の施設のこと等など、いろんなことを教えていただいた。これまでの足立区のイメージがすっかり変わってしまって、要興業さんの経営方針のようなものもすばらしいな~と感じ入ってしまった。これを契機に、江東区の事業でも、まだまだ改善する余地はたっぷりあると~

 

 

第20回東京23区とことん討論会
「23区発! ごみゼロへのビジョンー燃やすから、燃やさないへ!」

日時:2015年7月29日(水)
会場:足立区勤労福祉会館(プルミエ)

第一分科会
めざせ!すべてのごみの資源化
  足立区の燃やさないごみの資源化率は91%、粗大ごみの資源化率は36%です。エッ!なんでそんなに高いの?人口減少と高齢化で家庭ごみは少なくな る?・・・・それとも増えるの?でもやっぱりごみは出るわね。埋め立て地はこれ以上広げないっていう話よ。それじゃあ-これからごみはどうなる? 
分科会アドバイザー(予定)
秋腰光信 足立区環境部ごみ減量推進課 清掃事業調整担当係長
松浦義忠 株式会社要興業取締役業務部長
富所富男 関東製紙原料直納商工組合専務理事
安藤正史 日本ノボパン工業株式会社環境室長


新聞報道(2015年6月23日)

●ごみ満杯の危機 資源化後押し ~不燃ごみの資源化事業~

江東区のRPF化事業と足立区の手選別18分類事業の取材記事
それぞれ、ごみ減量、資源化、埋立処分量の削減を念頭においての取り組みではあるが、、、
こうして対比されると、、また、対比されなくとも、、、、、唸るしかない、、、、

足立区談: 「ごみを固形燃料にして 燃やすのでなく繰り返し資源にする『永遠のリサイクル』を 目指している。この方がレベルの高いリサイクル」 と、、、、、ごもっともです。  足立区さんご立派です!!

 

関連(本ブログ)
江東区「不燃ごみの資源化事業」  ~その2~ 2015年07月07日
江東区「不燃ごみの資源化事業」の施設見学/若洲に行ってきた~ 2015年07月07日




参考に
23区 平成26年度の資源回収量 --平成26年度清掃事業年報(リサイクル編)-- 2015年08月28日

●平成2 6 年度の23区の資源回収量は 5 4 9 , 874 トン















●23区 資源回収実績(行政回収) 区別 (平成26年度)



●23区 資源回収実績(ピックアップ回収) 区別 (平成26年度)

各区ともがんばっていますね、、、
練馬区が始めた頃は、,,そこまでするかと思ったものだが、、、
拠点回収を増やしても、ごみに出してしまう区民も多い
しかし、,みすみす焼却や埋め立てはしないという取り組み、

 
●23区 資源回収実績(集団回収) 区別 (平成26年度)

集団回収は古紙が中心







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