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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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第15回 PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会を傍聴した~

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第15回 PCB廃棄物適正処理に関する検討委員会
日時  平成27年12月11日(金)15:00~
場所  TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター別館 ホール7

議題
(1) 北九州PCB廃棄物処理施設 協定値を超えるベンゼンの排出について
(2) PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について
配布資料
PCB廃棄物適正処理に関する検討委員会 委員等名簿
資料1 北九州PCB廃棄物処理施設 協定値を超えるベンゼンの排出について
資料2 PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について(案)
参考資料1 PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について(案)に係る関係資料集
参考資料2 PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策の検討に係る主な指摘事項
参考資料3 ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画

環境省 ↓ ↓ 追って、本日の資料も公開されるかな
●PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会 議事次第・資料等一覧


傍聴しました~

最初に、北九州事業所の協定値を超えるベンゼンの排出の件で、中間貯蔵・環境安全事業株式会社社長から状況説明やお詫びのような話あり。そして、北九州のPCB処理監視会議座長浅岡氏から厳しい意見、北九州市からも同様に厳しい意見、永田座長からも。ほんとうにそうだろう、この事業、信頼関係がないことには、先に進まない。この件、12/24、12/26に外部委員会が開かれるということである。

PCB廃棄物早期処理推進ワーキンググループ(19名)で審議していた、「PCBの期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について」のまとめが報告された。高濃度PCB廃棄物、低濃度PCB廃棄物別に、それぞれ、掘り起こし調査、使用中製品、届出・登録、適正処理について「今後の検討課題」と「追加的方策」がまとめられている。今後、「PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について(案)」ということでパブリックコメントにかけられる予定。

計画的処理完了期限、特措法での処理期限とある中で、、、
掘り起こしも確実におこなうには、容易なことではない、
そして、いまだに使用中のPCB機器がある問題、
使用中の安定器など、PCB処理のために法的な措置が執られるめどがついてないこと、、、
届出、登録、適正処理のロードマップづくり、 処理を実行しない、できない所有者の問題、、

JESCOの操業が何らトラブルなく順調に捗ったとしても、安易な道のりではない、、
それが、北九州のように、すでにストップしてしまうのだから、、この先、どうなるのだろう、、、

今日の委員会で違和感というか、不信感を感じたのは、、、
PCB廃棄物を処理期限までに、確実に無害化処理をおこなうのは国家としての責務である。PCB特措法もあり、POPs条約も締結している。それなのに、お役所の縦割り行政というか、、環境省の無害化処理のための取組の本気度に比べて、、経産省の、なんというか、現状の法制度の中から抜け出せないもどかしさを目のあたりにして、この場に及んでもまだそんなことでは、と、がっくりした。(永田先生も、ピント外れにたまりかねて、経産省に「覚悟のほどを見せてくれ」と言われたが、それでも、、、)そして、、日本電気工業会は,いろんな取組をおこなうということを述べられたが、、電気事業連合会(?)か、、、聞き取りずらかったが、いわば、我々は、「善意で協力しているのだから」、,,というような発言もあり、そんなことをこの場で言うかと、、ふたたびがっくり。PCB廃棄物の無害化処理は、長期にわたり保管をし続けた保管事業者の責任でおこなわれる。処理費用は、保管事業者が負担する。中小事業者へのPCB廃棄物処理助成事業もほぼ税金である。PCBを製造したメーカー、PCBを含む電気機器を製造したメーカーには処理責任はないのが日本の法律である。 確かに、そういう中でも、電気事業者は、概ね、自社処理でPCBの無害化処理をおこなっているので、それはそれでいいのだが、電気事業者ならではの協力可能なこともあるだろう。もはや、JESCOだけががんばっても、環境省だけががんばっても、全てのPCB廃棄物の確実な処理がおこなえるとはおもえない。あらゆる関係団体が協力し合わないと期限までに処理がおこなえるとも思えない。そのための PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会なのだろうに、せめて、委員会の中では連携協力体制を見せてくれ、、、



つぶやき、
中間貯蔵・環境安全事業株式会社の社長は、2015年6月から谷津龍太郎氏(前環境事務次官)である。日本環境安全事業株式会社初代社長は宮坂真也氏(旭化成副社長)、その後は、矢尾板康夫氏(前東京海上日動火災保険株式会社常勤顧問)。当時は、なぜ民間企業から、,,と思っていたが、今になって考えると、かたちだけでも外部からの社長時代のほうが、メリハリはあったかもしれない。(中間貯蔵も兼ねるので致し方ないのか)今日、PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会の冒頭で、北九州事業の協定値を超えるベンゼンの排出の件でJESCO社長から謝罪があったのだが、JESCOの関係者、3名だか、4名だか、、みなさんでお辞儀をされたのだが、、傍聴席からみていて、、実になんというか、不揃いで、ばらばらなのだ。なにしろ、民間企業出身者とお役所出身者では、お辞儀のしかたが全く違うのだ。よく、企業の不祥事等で、謝罪会見など映像でみると、、、みなさん、練習したかのように一斉に平身低頭、、長らく頭を下げられる。まあ、、かたちだけ頭を下げてもしかたがないのでいいのだけど、、、しかし、、、PCB廃棄物処理施設の監督官庁は環境省、政府100%出資の特殊会社とは言え、環境省担当から、JESCOに苦言を言い、指導監督するとはいえ、そのJESCOのトップが前環境事務次官では、、とてもやりにくいであろうな~と、そんなつまらないことを考えてしまった。

 

 


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