エコプロダクツ初日、
エプソンの「PaperLab(ペーパーラボ)」のデモンストレーションをみてきた。
ほんとうに、すごい!!の一言です~
12月1日のプレスリリース以来、、、
どんなものか、百聞は一見にしかずで、見に行かなくては、、と、楽しみにしていた。
デモンストレーションが12時10分からとなっていたので、、、少し早めに行ったのだが、,午前中は、マスコミ関係者対応となっていて、,遠巻きにみていたのだが、,ほんとうにおおぜいのテレビ、カメラ、マイクで、大変な人気、、、デモンストレーションは、10分遅れでスタート、、、最前列で、しっかりと見てきた。ほんとうにすばらしい!! スイッチオンで、3分後には、新しい紙(再生紙)がでてくる。 1分間に14枚(A4用紙)の生産スピード。 水を使わないDry Fiber Technology(ドライファイバーテクノロジー)で乾式製紙機で“世界初”ということのようだ。
12 月1日に発表した使用済みの紙から新しい紙を生み出すオフィス製紙機「PaperLab」を世界で初めて公開するほか、エプソンの環境活動への取り組 みをコーナー展示やプレゼンテーションを通じてご紹介します。みなさまのご来場をおまちしています。なお、10日の午前中はマスコミ関係者への優先公開と なりますので、ご了承ください。
デモンストレーション開始前
印刷されたA4サイズのコピー用紙、、使用済みの古紙とみなして、給紙口に入れる。
スイッチオン、タッチパネルの液晶画面、給紙口から紙が一枚ずつ送られていく~
通常の再生紙工程は、古紙と温水と薬品を入れて溶解・脱墨するのだが、、「PaperLab」は、水を使わずに、ドライファイバーテクノロジー(繊維化、結合、成形)で新たな紙を作るという。
ほんとうに、スイッチオンから3分後には、新しい紙(再生紙)がでてきた。
できあがった再生紙が排出される様子を上部に映像で、、
できたて再生紙で、、、エプソンのスマートチャージ(レンタルビジネスプリンター)でコピーも実演
エプソンのオフィス製紙機「PaperLab」
ほんとうにすばらしいものができたと思う。オフィスで製紙機は、これまでも、ナカバヤシとオリエンタルの共同開発「ホワイトゴート」、 明光商会とシードの「オフィスで古紙再生装置」もあるが、、、ドライファイバーテクノロジー(繊維化、結合、成形)で新たな紙を作るというのは画期的である。
デモンストレーション終了後、あれこれ疑問点など説明員の方に尋ねてみた~
・水も薬品も使わずに溶解・脱墨にかわる「繊維化」とは? → 物理的に衝撃を与えることで,,という説明
・ロス、残渣はどの程度? → 1.2枚で1枚の再生紙ができる
・異物混入の排除機能はあるのか? → 今は、給紙前に異物を取り除く。今後の課題、
・どんな紙(紙質、形状)でも投入可能か? → 今は、印刷用紙(PPC用紙)のみ、今後の課題、
・上部3分の1を占めるインクカートリッジ → 色つき紙に再生しなければ必要はないが、まとまった枚数を着色するとなると、今のところ必要な大きさ、、
・価格や需要見込みなど、、 → おおざっぱな回答あり、、まだまだ改善余地や検討課題もたくさんあり、 前向きな希望にあふれる説明だった。
できた再生紙は実際に見せてもらって、見た目と手触りは確認した。再生紙の場合は、元々の原料紙によって白色度も違ってくるが、、、流通している古紙100%の再生紙と遜色はない気がした。黒い斑点らしきものも見受けられたが、気になるほどではない。そもそも、紙は用途によって使い分ければいいので、再生紙を利用する場合は、真っ白さなど必要としないだろうからあまり考えなくてよい範疇。
できあがった再生紙を、1枚見本にほしいとお願いしたら断られた。デモ実演では、できあがった再生紙、コピー機でのコピーは、1枚のみで終了した。複数枚の連続コピーは実演なし。特に印刷されたものが裏抜けしてないかなどみたかったが、、説明員の方々、,,大勢スタンバイしていたが、みなさん、、しっかりとばらけないようにバインダーに挟み込まれたままで対応していた。まだまだ開発途上で、企業秘密めいたものもあるのだろう。かつての市販の古紙100%再生紙、自宅のプリンターで使っていても、ローラーに白い粉状のものがついてしまって、しょっちゅう紙詰まりもしていたので、それらもいつの間にか改善されて、今では再生紙も全く問題ないし、根気よくいいものを作ってほしい。環境展やエコプロダクツで、このように開発商品の実演までみるのは初めてである。実におもしろかった。
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今日は、展示場を歩き回らずに、エプソンだけをみて帰るつもりだったが、,
エプソンのオフィス製紙機「PaperLab」の実演をみた高揚感をおさえながら、、、、この先、企業や官公庁に導入、、再生紙は,オフィスや庁内でが一般的にでもなれば、製紙メーカーにとっても何らかの影響はあろうかと、多少は脅威に感じているかと、、、とりあえず、製紙メーカーのブースにだけは寄ってみた。
製紙メーカー各社、
古紙配合率偽装のことなど全く忘れたかのように、再生紙に触れたくないのか、王子も日本製紙も、ここのところ、再生紙をテーマにした展示は少ない。もちろん本業はおろそかにはしていないのだろうが、しかし、いつも、、発電事業や新技術・新製品の展示が主流になっている。
そういう中で、大王製紙は、再生紙にも力を入れて取り上げているのでうれしい。
大王製紙としては、あまり,賭け事に挑戦できないだろう。 ちょうど、黒液の展示もしていたので、、、
水俣条約絡みの水銀の大気排出規制のことや、エプソンのオフィス製紙機「PaperLab」のことなど、、、しばらく話し込んできた。
本年の当社ブースのテーマは「人と紙のさらなる未来へ」です。ブースでは、大きな紙の木をモニュメントとし当社の環境活動の取り組みの紹介に併せて、紙の原料から様々な弊社製品、未来の新素材までご覧いただけます。
紙 づくりやフィルム 加工で培った基盤技術を発展させて開発した環境配慮型の素材・製品、水の環境保全技術について、お子様も楽しめる「見て、触れて、感じ る」展示を致します。また、従来より展開している持続可能な森林経営の取り組みとその森林資源を活用した森林認証製品などの展示やWWFジャパンとの小学 生を対象とした環境教育の成果発表なども企画しております。
日本製紙グループ 小間番号 : 2-029
報道各社,映像入りでエプソンを取り上げている
■使用済み紙→3分で“新品”に 先端技術が勢ぞろい テレビ朝日
■最新の環境技術・製品の大規模展示会始まる NHK
■“世界初”オフィスで 紙をリサイクル! テレビ東京
■オフィス内で再生紙できる製紙機を商品化 毎日新聞
関連(本ブログ)
■エプソン、世界初、使用済みの紙から新しい紙を生み出す オフィス製紙機「PaperLab」を開発 2015年12月01日