■防護服着用なしでも移動の範囲拡大 福島第1原発
福島民友-2015/12/03
東京電力は8日から、事故収束・廃炉作業が続く福島第1原発で、放射性物質の付着を防ぐ防護服を着用しなくても移動できるエリアを拡大する。敷地全体約 350万平方メートルのうち、1.5%に当たる5万3100平方メートル(東京ドームの1.14個分)が対象となる。東電が3日発表した。
東電によると、表土にモルタルを吹きつけ、放射性物質の飛散を防ぐ対策「フェーシング」が進み、空間放射線量が低減したことなどから一般作業服で の移動可能エリアを拡大する。新たな拡大で、敷地全体の5.3%に当たる18万4500平方メートルを普段の作業服で移動できる。
対象となるのは、第1原発で出たマスクや防護服などの廃棄物を燃やす「雑固体廃棄物焼却施設」や、緊急時対策本部がある「免震重要棟」、各企業の事務所がある「企業棟」の周辺など。
これらのエリアは毎時5マイクロシーベルトを下回っており、靴カバーや簡易マスク、綿手袋の着用のみで移動できるようになるという。作業時は防護服を着用する。
東京電力
福島第一原子力発電所構内でのモニタリングポスト計測状況
福島第一原子力発電所構内のモニタリングポスト(MP1~MP8)および可搬型モニタリングポスト、モニタリングカーにおいて測定している空気中の放射線量の測定結果をお知らせいたします。
既設モニタリングポストデータ
計測地点 計測グラフ○計測値 (2015/12/05 13:30)
※風速0.5m/s未満の場合「CALM」(静穏)、風向を「-」と表記。
風向・風速については,排気筒頂部の高さの気象観測計(免震棟西側)による測定値。豪雨等により正確に測定できない場合があります。