■ 福島第1原発事故 2月29日まで準備宿泊延長 南相馬、葛尾 /福島
毎日新聞 2015年11月25日
政府は24日、来春の避難指示解除に向けて準備宿泊を実施している南相馬市の一部と葛尾村について、当初予定の今月末までから3カ月延長し、来年2月29日までとすると発表した。同じく実施中の川俣町についても同様に延長する方向で調整している。
準備宿泊の登録者は今月23日現在、南相馬市では対象1万1702人のうち約12%の1391人。葛尾村でも対象1360人のうち91人と約7%にとどまっている。政府は3カ月延長したうえで、さらに延長が必要かを地元と協議する。
政府の原子力災害現地対策本部は8月31日から今月30日までの3カ月間、南相馬市小高区全域と原町区の一部、川俣町山木屋地 区、葛尾村で準備宿泊を実施。それまでできなかった夜間の滞在が可能になった。ただし、帰還困難区域(年間積算線量50ミリシーベルト超)は対象外。【岡 田英】
●避難指示区域の概念図と各区域の人口及び世帯数(平成27年9月5日時点)
次々と解除される避難指示区域
経済産業省「避難指示区域の概念図と各区域の人口及び世帯数(平成27年9月5日時点)」より
帰還困難区域
(約24,100人/約9,000世帯)
居住制限区域
(約22,700人/約8,300世帯)
避難指示解除準備区域
(約23,600人/約8,000世帯)
旧避難指示区域
解除日: 田村市(平成26年4月1日)
: 川内村(平成26年10月1日)
: 楢葉町(平成27年9月5日)